2002 No.2
更新日:2002年11月21日
カテゴリ:SETSUREI Online
2002年度の同窓会や大学で行われたイベント、「北海道工業大学・北海道工業大学同窓会 定期懇談会 (平成14年度)」の報告になります。
北海道工業大学・北海道工業大学同窓会 定期懇談会 (平成14年度)
11月21日(木)18:00~20:30 札幌グランドホテルにおいて大学と同窓会との定期懇談会が開催されました。
この懇談会は4年前から開催されておりますが、会の目的は大学と同窓会との連携を強めるための意見交換を行うことであります。
前年度に続いて大雪に見舞われたため開始時刻は若干遅れましたが、開会後は時間を忘れるほどの活発な発言があり、お互いに有意義な意見交換を行うことが出来ました。
学長からも「内容のある大変有意義な会であった」とのご好評を頂きました。
参加者
大学側(11名)
柴田学長、丸山学長代理、舟根事務局長、白鳥事務局次長、一ノ宮企画室長、奥野企画課長、藤田企画室主任、川上企画室主任、大竹企画室主任、伊東企画室主任、須藤企画係長
同窓会側(8名)
小林会長、須合副会長、市呂副会長、濱谷副会長、小島副会長、伊東常任幹事、谷口事務局長、木内会計
懇談会は、小林会長による主催者挨拶で始まり、柴田学長から大学側のご挨拶を賜り、次いで市呂副会長による乾杯が行われた。その後、小林会長から同窓会活動に関する話題提供および大学への要望が説明され、話題テーマ毎に参加者の意見交換が行われた。次に、一ノ宮企画室長から大学が同窓会へお願いしたい事項について説明され、併せて企画室主任から意見を頂いた。締めのご挨拶として、丸山学長補佐から「出来ることから直ちに始めましょう」との励ましを頂いて懇談会を閉会しました。
同窓会から大学への報告内容と要望事項
1本年度の基本方針
・30年を経て、会員の社会的向上も進み、母校に対する新たな価値観が醸成された。
・本年度総会で会長以下役員の多くが世代交代した。
・13地区の地域支部と全ての学科支部を設置し、継続的な親睦会を重ねてきた成果により、支部からも母校の興隆進展に対する意欲が高まってきた。
※同窓会は親睦団体から支援団体へ飛躍したい。
・本部・支部組織の連携強化、大学支援事業の推進、大学との連携強化などを進め、全面的に大学をバックアップする。
・他大学の同窓会、少なくとも道内他私立大学の同窓会よりも充実した事業を展開したい。
2本年度の事業内容
1)同窓会地域懇話会の開催
・同窓会地域支部と本部および大学との連携強化を目的とした意見交換会を行うための地域懇話会を実施し、8地域で計126名の参加(主に地域支部の役員)があった。参加者から同窓会活動あるいは大学運営に関する多くの意見が出されたので、今後の同窓会事業へ反映させたい。
・なお、網走支部では母校交流会を支部企画で開催した。
※大学へのお願いしたこと
・多くの教職員が同窓生との繋がりを大切にして欲しい。地域連携の必要性を理解すると共に交流活動に協力(イベントへの参加や人集め)して欲しい。
・道友会(同窓生の尚志学園教職員における親睦会、有澤会長)の活性化に協力して欲しい。
2)同窓生の子女入学広報
・会員子女の母校受験者は次第に増加しており、平成14年度入試では数十名が受験した。
・母校受験者数を増加させるため、大学案内書の送付、地域懇話会の開催、地域支部への大学資料送付などを行ったが、今後もWebや支部を通じた入試広報を充実させたい。
※大学へのお願いしたこと
・地域支部役員に対し、教育内容や入試制度などを説明する機会を設けて欲しい。
・子女受験あるいは子女入学に対する優遇制度を設けて欲しい。
・これまで以上に、子女を入学させたくなるような教育指導を展開し、同窓生に関わる受験生市場の重要性を認識したうえでの日常的な卒業生付き合いを推進して欲しい。
3)同窓会WEBの充実
・会員への同窓会情報の発信および会員相互の交流を推進するために同窓会のWEBを充実させることにした。これまでの会誌「雪嶺」を“STUREI online”として即時性のある情報発信に努めることにした。
・現在、ワーキンググループ+支部WEB幹事によってサービス内容を検討し、並行してページを作成している段階である。年内に学科支部ページ、2月頃に地域支部ページ、来春頃に本部ページの基本ページを公開し、その後、徐々にページを充実させる予定である。
・WEBサービスを効果的なものにするため、専従者を雇用し、取材から作成までを担当して貰う体制にした。
※大学へのお願いしたこと
・教職員、学科および部局からの情報提供ならびに交流ページへの日常的な投稿をお願いしたい(同窓生情報、研究情報、技術情報など)。
・大学あるいは学科のWEBと同窓会WEBを有効に連携させるために協力して欲しい。
4)同窓会表彰制度の創設
・褒められれば嬉しいものなので、同窓会の表彰制度を創設した(内容は、学生、卒業時学生、同窓生、教職員および同窓会役員を対象とした表彰制度を各々設定。詳細は後日同窓会Webページに載せます)。
・準会員(学生)、会員(同窓生)および特別会員(教職員)の活躍をPRする目的もある。
・表彰制度は翌年3月より実施する。
※大学へのお願いしたこと
・卒業後に母校から褒められることは極めて喜ばしいことなので、大学から同窓生を表彰するようにして欲しい。
5)工大好きの学生を支援する制度
・学生の正課外活動を恒常的に奨励・支援することを目的とした支援制度を創設した(内容は、助成金の支給とWeb作成のための支援空間および支援機器の提供。詳細は後日同窓会Webページに載せます)。
・図書館インターネットスペース(H8/9/10から6年間インターネット普及に寄与した)を8月から閉鎖したので、同窓会本部としての学生支援事業が休止していた。
※大学へのお願いしたこと
・大学としても学生の正課外活動の活性化に努めて欲しい。
6)その他の事業報告
・以前からの継続事業として次にあげる業務を行った。
証明書代理取得、ニセコ山荘受付、OB親睦会への助成、支部行事への役員および教職員の派遣、会誌の発行、会員住所管理および関連サービス、幹事会・総会、支部総会、卒業祝賀会助成(3月予定)、卒業生住所録の発行(3月予定)
3検討段階の事業計画
1)インターンシップ制度の支援に関して
・学生における修学意識の向上あるいはキャリア支援に寄与することを目的とし、そのために有効と言われているインターンシップ制度について検討している。
・建築工学科支部では、今年度幹事会にて本制度の有効性を認め、建築学科の学生を対象としたインターンシップ制度の導入(単位認定)を建築学科へ申し入れる予定である。建築学科の場合、設計事務所などの同窓生が道内に多くいるので、研修支援体制を確立しやすい環境にある。(学生の行動力低下を危惧しているOBも多いようである)。
・同窓会本部としては制度の有効性を認めるが、受入企業の開拓や研修中の安全性を考え、全ての学科で直ちに実施する必要性を感じていない。
※大学へのご相談したこと
・要望のある学科にインターンシップ制度のようなものを創設し、修学単位として認定して頂けるものでしょうか?
・この制度は情報系学科でも実現しやすく、効果も期待できると思うのですが如何でしょうか?
2)生涯学習に関して
・卒業後の継続的な学習機会を大学に求めている同窓生も少なくないので、大学と同窓会との共催による講演会や講習会などを実施し、会員の文化的・社会的向上に寄与したい。
・道内でも多くの大学および短大で生涯学習センターを開設し、地域住民や同窓生を対象とした講演会や講習会を開催している。
・母校でも学生向けの講演会は多く開催されているようなので、それらを聴講したい同窓生も少なくない。さらには、専門にかかわらず著名な方の話を聞いてみたい同窓生も多い。
・同窓会総会などで著名同窓生の講演会を開催している同窓会は多く存在する。
※大学へのご相談したこと
・同窓生が参加できるような著名人の講演会、異業種交流会、あるいは各種講習会を開催して頂けないでしょうか? (同窓会との共催、あるいは同窓会の企画も考えられる)
3)同窓生のカミングホーム空間に関して
・2年後の既存学科廃止は、大学の改革を理解しつつも同窓生にとっては寂しいものなので、何かメモリアル施設となるものを残したい。卒業学科がなくなることを緩衝させる機能を持つような交流施設になるためには大学敷地内にあることが望ましい。
・同窓生が土日でも気軽に立ち寄れる空間(施設)があると望ましい。学生と交流する場になると更に良いと思われる。
・現在、同窓会の記念事業計画の一案として施設建設も検討している。
※大学へのご相談したこと
・そのような施設の建設が可能でしょうか? 建設費、維持費、運営形態、その他多くの課題を解決しなければならないと思います。
4)その他
・卒業時学生の技術水準を指標化
卒業段階において、専門技術に関して何ができるのか?を示すような指標が欲しい。
社員の採用判断に対する客観的指標があると便利である。
・母校における教育内容を検証する資料を得るための会員調査
調査内容は、学生時代のゼミナールや卒業研究指導、資格免許の取得状況、卒業後における大学(教職員やクラブ)との関わり、同窓生との付き合い、卒業後における講習会などへの参加状況など
大学から同窓会へ要望された事項
1)学生募集広報
・会員子女あるいは知人子息が北海道工業大学を受験するように広報して欲しい。
2)教育内容を検証
・現在の教育内容を同窓生の立場(社会人の立場)から検証し、改善点などをアドバイスして欲しい。
3)大学院への社会人入学の奨励
・会員のキャリア支援の一つとして本学大学院修士課程および博士課程への入学を進めて欲しい。
4)技術相談窓口の充実
・同窓生の仕事に関わる技術相談を受け付けるための同窓会窓口を充実して欲しい。同窓生と大学との交流を深めるためにも同窓会が率先して技術相談を受け付けるような広報活動を行って欲しい。
5)同窓生のお話を学生へ伝えて欲しい
・同窓生における卒業後の貴重な体験や成果を学生に伝える機会を増やして欲しい。経験豊富でお話の上手な同窓生は沢山いると思うので、それら同窓生の発掘をお願いしたい。