- 授業概要
- 授業の目的
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卒業研究は、情報デザイン学科を構成する4つの専門分野のうちちから1つを選択し、特定の教員のもとで少人数で実施する研究性の高い授業科目である。これまで学んだ情報デザインの基礎に基づいて、さらにシャープな専門知識を深く身につけるとともに、各自の独創性を発揮して高度なシステムや作品を制作したり、学術上の未知の問題の解決に取り組み、その成果を論文として取りまとめ、聴衆のまえでわかりやすく口頭発表をする能力を向上させることを目的としている。
- 授業の方法
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各学生は、3年次後期までには、各教員の研究室に配属され、少人数制で対話性の高い授業形式(ゼミ)によって卒業研究の実施に必要な知識を深める。また、指導教員から与えられる課題に取り組み、その成果を論文として取りまとめ、卒業研究発表会において口頭発表する。
- 達成目標
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卒業研究は各教員のゼミ毎に別れて、専門性の高い個別テーマ毎に実施される。したがって、その内容はテーマ毎に異なるが、さらに、就職あるいは進学に向けた準備を第二の目標とします。
- キーワード
- 情報デザイン、独創性、有用性、口頭発表能力、論文表現能力
- 授業計画
各指導教員が予定している研究テーマならびにゼミナール運営方針などを以下に示します。この内容は、平成16年度に予定されているものであり、研究の進展状況や社会環境の変化に伴って変更される可能性があります。
- 赤坂 徹志
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- 卒業研究テーマ
- CGに関してあなたの希望するテーマ
- CG検定試験用教育システムの開発(Pov-Ray、Javaを使用)
- DirectXプログラミングに関する研究
- CGソフト「Maya」による作品制作(4名以内)
- ゼミナール運営方針など
- プログラミングが主体です。出来上がりがおもしろいものをジミチに作ることになります。
- テーマは希望者の人数に応じて新たに増えることがあります。
- 最初は就職対策とCG検定試験が主となります。
- その他
- 水曜日と月曜日は不在の場合がありますが、通常放課後は部屋にいるようにします。
- 石塚 文嘉
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- 卒業研究テーマ
オペレーションズ・リサーチの分野の各種問題を解決するシステムを作成します。
- 不確定な状況下における最適意思決定に関する研究
- ロジステックス最適化問題に関する研究
- 組合わせ最適化とアルゴリズムに関する研究
- ゼミナール運営方針など
- 前期は週2回のゼミを行いながら、就職活動に全力投球していただきます。(4年次)
- ゼミ開始当初はORの各手法を理解していただきます。その後、各自テーマを設定し進めていきます。
- 数学が入りますが心配ありません。
- その他
- 研究室訪問は、昼休み・放課後です。歓迎いたします。 → 8号館2階 8208研究室
- 上記テーマは私案です。特に拘ることはありませんが・・・
- 楽しく勉強しましょう。
- サイバービジネスに興味を持っていますので、この勉強もして行きたいと思います。
- 大堀 隆文
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- 卒業研究テーマ
脳のモデルであるニューラルネットや遺伝的アルゴリズムをベースにした人工知能技術を用いて、学習・共生・進化機能をもつ知能情報システムを構築(デザイン)します。卒論プロジェクト例として、
- 資格取得認知モデルデザインプロジェクト
- スポーツ情報データベースプロジェクト
- 観光情報ネットワークプロジェクト
- 知識発掘支援システムプロジェクト
- ゼミナール運営方針など
- ExcelとJavaのある程度の能力が必要です。
- 3年後期はJ検やシスアド対策ゼミ、4年前期は基本情報対策ゼミとIT2004ゼミを行います。
- 4年後期は、卒論進捗報告ゼミ(卒論の進み具合の報告)を行います。
- 大学祭(出展、ゼミ展示など)、学会に積極的に参加します
- その他
- 加瀬 誠志
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- 卒業研究テーマ
- 構造モデリング支援システムに関する研究
- GAを用いたNSP解法に関する研究
- マルチメディアプレゼンテーションに関する研究
- インターネット利用に関する研究
- ゼミナール運営方針など
- その他
- 研究室をあけていることが多いです。うまく会うことができた人だけがゼミ配属の権利を得られます。
- 片桐 実穂
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- 卒業研究テーマ
- 集団のコミュニケーション環境に関する研究
- 色彩、形のデザインに関する研究
- データマイニングに関する研究
- ゼミナール運営方針など
- 週1回ゼミを行います。4年前期までは基礎的知識の習得(プログラミング、Webデザイン等)・資格および就職対策、4年後期から卒業研究の予定です。
- 卒業研究は、各自の希望に応じてテーマを設定し、一人またはグループで研究します。テーマは、希望があれば各自で提案した内容でも構いません。やる気のある人大歓迎です。
- その他
- 研究対象が理系文系の枠を超えた複合領域になりますので、幅広い分野に好奇心を持ち、人と話すことが好きな人が望ましいです。
- 研究室(8203室)へは、下記時間に訪問願います。 6月24日(火)3講目以降、25日(水)3、4講目、27日(金)午前中、30日(月)4講目以外
- Eメール(m-katagiri@hit.ac.jp)での問い合わせにもお答えします。
- 川上 敬
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- 卒業研究テーマ
- 自律ロボットシステム、マルチエージェントシステムの構築に関する研究
- 進化型計算手法の応用に関する研究
- 強化学習や人工ニューラルネットワークの応用に関する研究
- 人工免疫システムの構築に関する研究
- ゼミナール運営方針など
- 3年生の間は、資格(シスアド、基本情報など)の勉強と就職対策(SPI、一般常識など)の勉強をします。
- 4年になってからは、テーマを決定し、それに関わる勉強をします。
- ゼミでの焼肉などイベントも多く実施したいと考えています。
- ロボット・トライアスロン大会というコンテストへの参加を検討中。
- その他
- 研究室の訪問は7月1日(火)の13:00〜と14:40〜の2回実施しますので、興味のある学生はどちらかの時間に8214室(情報デザイン会議室)に集合してください。
- 当日都合で参加できない学生は、事前に川上にコンタクトを取ってください。
- 北守 一隆
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- 卒業研究テーマ
- XMLによる知的資産管理(環境、医療、情報)
- モンテカルロ法を用いたビジネス・シミュレーション
- ランドルト環方式によるe-learningシステム(JAVA言語習得)
- 感性センシングを用いたWebデザイン開発
- ゼミナール運営方針など
- 3年後期は、基本情報処理試験対策ゼミを主体とします。
- 4年前期は、企画計画士(3級)試験対策ゼミ、インターンシップを活用した就職活動を取り入れていきます。
- その他
- 小松 隆行
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- 卒業研究テーマ
- メロディー創作支援/楽曲構造分析システムに関する研究
- 音楽情報(楽曲)データベースの構築と検索に関する研究
- 音楽のためのe-Learningマルチメディアコンテンツの製作
- ループミュージック生成システムの研究
- ゼミナール運営方針など
- 3年後期は週1回、4年前期は週2回、以下のような内容のゼミナールを行う予定(順番は未定)です。
- 音楽ソフトウェア(SingerSongWriter、ACID、SONARなど)による楽曲データ作成、MIDIの勉強など
- マルチメディア系ソフト(主にFlash MX)によるグラフィックス、アニメーション、プログラム演習
- Visual C++(Visual Studio)による基礎的なウィンドウズプログラミング演習
- 4年生後期は、卒業研究ゼミをテーマ毎に週1回程度行う予定です。
- 研究のためのプログラミングでは、初中級レベルの基礎的な技術のみ使います。Visual C++は入門レベルから始めます。FlashのAction Script、音楽ソフトのマクロ言語などの習得も目標とします
- 研究室、およびゼミナール室は禁煙・土足禁止です。
- その他
- 音楽に関する研究を希望する学生は、音楽(鑑賞、演奏、製作、DTMなど)に興味を持っていることは勿論ですが、簡単な楽譜やコードを理解できる、鍵盤楽器やギターが少し弾けると好ましいです。但し、必須条件ではありません。意欲がある事と音楽が好きなことが条件といえます。
- 研究室訪問は以下の時間帯にお願いします。
月曜日4講目、水曜日3/4講目、木曜日4講目以降、金曜日4講目(不在の場合もあります
- 研究室紹介HP(http://www.hit.ac.jp/~komalab/、6月21日開設予定)も閲覧下さい。
- 鈴木 康広
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- 卒業研究テーマ
- エキスパート(プロ)の思考をモデルとするゲームアルゴリズム(将棋・チェス)の研究
- 人間的な思考をモデルとする実用的自動翻訳(英語⇔日本語)システムの研究
- 感性情報を利用した情報表現メディア(音楽・画像・文章)の分類・検索に関する研究
- 人間的な思考をモデルとする自然言語処理(言語理解)に関する研究
- ゼミナール運営方針など
- 3年次は週1回ペースで就職に関するガイダンス等を行う。
- 4年次は週2回程度のゼミを予定している。
前期は主にC言語と人工知能に関する基礎理論を学んでもらう。また、就職に関する指導も行う。
後期は各卒論テーマに従って学生諸君の潜在能力を発揮してもらう。
- 月1回のスポーツ大会または飲み会を予定している。
- その他
- 求む!推理小説好きで、プログラム作成やパズルを解くのが得意(好き)な学生!
- 求む!英語(外国語)や音楽の得意(好き)な学生!
- 求む!SFや将棋に興味があり、きれい好きで、夢を持っている学生!
- 求む!カラオケで歌える曲が1曲は有り、人間が機械に負けるわけがないと思っている学生!
- 訪問は、1講目か昼休みか月火木以外の放課後がベスト。
- 畑山 守
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- 卒業研究テーマ
- コンパイラに関する研究(LALR解析とMACRO出力)
- コンパイラに関する研究(弱順位構文解析とポーランド出力)
- 仮想コンピュータのアセンブラに関する研究
- 仮想コンピュータのエミュレータに関する研究
- ゼミナール運営方針など
- 週1回1ないし2コマのゼミである。
- 前期はJava言語、C言語あるいはアセンブリ言語の基礎を集中的に復習したり初歩から学ぶ。
- コンピュータアーキテクチャ、コンピュータシステムの基礎を身につける。
- 後期は各自の希望に応じて、ソフトウエア開発を主体とする研究テーマを設定する
- その他
- 研究室訪問は、昼休みあるいは4時10分以降にお願いします。
- 三田村 保
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- 卒業研究テーマ
- Webデザイン、Webマイニングに関する研究
- マルチエージェントシステムに関する研究
- 情報処理技術者試験用教育システムの開発
- ソフトコンピューティングによる感性適応型システムの開発
- ゼミナール運営方針など
- 週1回ゼミを行い、4年前期までは勉強会・資格対策・就職対策、4年後期から卒業研究を予定しています。
- 勉強会はJava、Flash等によるプログラミング、Webデザイン、Webサイトの構築・運営・分析を勉強し、卒業研究および卒業後に必要な知識・技術を習得します。
- 卒業研究は、各自に希望に応じてテーマを設定し、一人またはグループで研究します。
- その他
- 三橋 龍一
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- 卒業研究テーマ
- 北海道衛星搭載用コンピュータシステムに関する研究
- ハイブリッドロケット回収系(通信&制御)に関する研究
- 鋼構造物の三次元CGを用いた危険診断に関する研究
- 電波影像法による三次元像再構築に関する研究
- ゼミナール運営方針など
- 3年後期はゼミに顔を出すことにより、先輩の卒業研究の進め方を見て学んでもらいます。4年前期は基本的に週1回の全体ゼミを行い、4年後期は研究テーマごとに週1回のゼミを行います。
- 研究テーマによっては、若干の電子工作も必要になりますので、電子工作経験者は歓迎いたします。プログラミングや電子工作に興味のある学生が望ましいゼミ生です。
- 他学科・他大学・企業等の研究グループとの共同研究が多いため、責任感の強さが要求されます。
- その他
- 希望学生が定員をオーバーした場合は、原則として成績順位を重視しますが、プログラミングが得意・電子工作が得意・コンパの企画が得意などの才能がある学生は成績順とは別に考慮します。(実験室にエアコン完備)
- 研究室(8112室)へは、下記の時間帯に訪問願います。
- 日時:6月20日(金)16時半・6月24日(火)15時、16時半・6月25日(水)16時半
- 和島 雅幸
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- 卒業研究テーマ
- 数理的gameのアルゴリズム研究
- 暗号理論の研究(暗号化・復号化applicationの開発)
- 巨大素数発生の実験
- 多面体に関する研究(彩色問題、自己同形など)
- その他、代数的組み合わせ論の研究(距離正則グラフ、符号理論など)
- ゼミナール運営方針など
- 毎週1回輪講をします。(各自のテーマが決まるまでの期間)
- 各自のテーマが決まったら、進捗状況の報告会を毎週やります。
- その他
- CやJavaなどでprogramが作れると選択肢が増えます。
- また必要に応じてBASICのcodeを読んだり、LATEXなどを使うかもしれません。
- ただし、必要なのは文献を理解して、自分の頭で考えることです。
- 在室時間:火曜日(9:30〜3:00)、水曜日(12:30〜5:00)、金曜日(3:00〜5:00)
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- 履修にあたっての留意点
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配属された研究室の教員は単に卒業研究の指導をするだけではなく、クラス担任として日常的な多くの指導をしたり、相談相手になる。特に、4年次は、進学や就職などの時期となるので、そのことも含めて指導教員との交流を深めてほしい。
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- 試験および成績評価の方法
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日常の勉学・研究活動の過程とその成果、およびそれをまとめた卒業論文と卒業研究発表会におけるプレゼンテーションの内容を評価する。
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