- 授業概要
- 授業の目的
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品質管理は経営管理技法として、近年ますます重要性が高まり、製造業のみならず、全融、流通、サービス業などの広い分野で導入されてきています。本講義では品質管理に関する基礎概念と基本的手法に重点をおき、それらの修得を目的としています。
- 授業の方法
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講義は、主にプロジェクターを使用した通常の講義形式で進めてゆきます。講義で説明した内容は、各自所有のノートPCを使用して実際にExcelを使った統計分析演習などを行い、確認することも必要に応じて行います。毎回必ずパソコンを持参してください。全体を通して(毎回)、ノートPCでの操作を行います。
- 達成目標
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品質管理はある意味で情報に体する統計的なアプローチの応用である。そこで、次のような専門用語をキーワードとしてそれらの概念をよく理解することを第一達成目標とし、さらに、その概念を使って簡単な計算ができるようになることを第二の目標とします。
- キーワード
- QC、SQC、ISO9000、PL法、統計的手法、代表値、ヒストグラム、散布図、パレート図、特性要因図、正規分布、相関、相関係数、管理図、検査、品質保証、信頼性、工程能力指数
- 授業計画
- 第1週
- 講義の概要説明
- 第2週
- 品質管理とは(品質管理の定義、品質管理の波及効果、品質管理の理念と発展プロセス、ISO9000)
- 第3週
- 品質管理の意義(品質の種類、PL法、品質保証の方法、管理のやりかた、PDCAサイクル)
- 第4週
- 品質特性とその要因(特性要因図、品質の数量化、統計的手法、代表値、ヒストグラム、散布図)
- 第5週
- SQC4原則とばらつき1(目的明確化、数量化、確率化、層別化)
- 第6週
- SQC4原則とばらつき2(正規分布、平均値、標準偏差、分散、標準正規分布)
- 第7週
- データの取り方サンプリング1(分布のばらつき、中心極限定理)
- 第8週
- データの取り方サンプリング2(誤差、抜き取り検査)
- 第9週
- ヒストグラムと散布図1(分布の把握、ヒストグラムの用語、ヒストグラムの作り方)
- 第10週
- ヒストグラムと散布図2(ヒストグラムの見方、工程能力指数、散布図と相関、散布図の活用法)
- 第11週
- 問題解決法(パレート図、ABC分析、グラフの活用法、連関図法、ガントチャート、親和図法)
- 第12週
- 管理図1(管理図の見方、管理図の作成方法)
- 第13週
- 管理図2(管理図の見方、管理図の作成方法)
- 第14週
- 総合演習
- 第15週
- 定期試験
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- 履修にあたっての留意点
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本科目を受講するにあたっては「コンピュータ・リテラシー1」を履修していることが望ましい。
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- 試験および成績評価の方法
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出席と演習(50点):全回数の3分の2以上出席が必要。演習課題を完成し提出しないと、出席になりません。
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定期試験(50点):50%(30点以上)得点しなければ不可とします。
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これらの合計点で評価します。
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- 教科書・参考書等
- 教科書:「文科系のための品質管理(改訂版)」山田雄愛/岡本真一著、日科技連出版社(2002)
- 参考書:特になし
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