- 授業概要
- 授業の目的
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プログラムの実行機構、プログラムの構文と意味の基礎的理解、制御構造とデータ構造の基礎、プログラミング方法論の基礎など、手続き型向言語によるプログラミングの諸概念を学ぶ。
- 授業の方法
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1組と2組に分割され、それぞれ週2コマの授業となる。また、大学院生のTA(ティーチング・アシスタント)も配置され、きめ細かな実習指導体制となっている。
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具体的なプログラミング言語としてJava言語を対象とし、教科書に沿ってその機能や使用法を学ぶとともに、各自が所有するノートPCを用いて実習を行う。授業時間内および授業時間外に提出してもらうプログラミング課題が多い。
- 達成目標
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コンピュータ・ソフトウェアの開発にはコンピュータを自在にコントロールするためのプログラミング能力が必要です。そこで、次のような専門用語をキーワードとしてその概念を理解することを第一達成目標とし、さらに、その概念を使って基礎的なプログラミングができるようになることを第二の目標とします。
- キーワード
- コンパイル、実行、画面出力、キーボード入力、変数宣言、代入、式、演算子、優先順位、型変換、条件、if文、switch文、関係演算子、論理演算子、for文、while文、do〜while文、break文、continue文、配列の準備、配列の初期化、配列要素への順次アクセス、参照型、配列のソート、クラス、オブジェクト、メソッド、コンストラクタ、クラス変数、クラスメソッド、クラスライブラリ、継承、スーパークラス、サブクラス
- 授業計画
- 第1週
- ガイダンスおよび授業に必要なシステムのセットアップ(ノートPCと学科配布CD−Rが必要)
- 第2週
- Javaのコードの入力から実行および文字リテラル・文字列リテラル・数値リテラル
- 第3週
- 変数の型と利用法およびキーボードからの入力
- 第4週
- 式の仕組みと演算子の種類および演算子の優先順位と型変換
- 第5週
- if文とif〜else文および複数の条件の判断とswitch文
- 第6週
- 論理演算子およびfor文・while文・do〜while文
- 第7週
- 文のネストと処理の流れの変更およびプログラミング演習
- 第8週
- 配列の利用および多次元配列
- 第9週
- クラスの宣言とオブジェクトの作成およびメソッドの基礎
- 第10週
- メソッドの引数と戻り値およびメンバへのアクセスの制限
- 第11週
- コンストラクタの基礎とクラス変数・クラスメソッドおよびクラスライブラリ
- 第12週
- クラス型の変数とオブジェクトの配列
- 第13週
- 継承の仕組みおよびオーバーライド
- 第14週
- objectクラスの継承およびプログラミング演習
- 第15週
- 期末定期試験
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- 履修にあたっての留意点
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選択科目ではあるが、ソフトウェアを作成するための最も基礎的なスキルを学ぶので事実上は必修である。週2コマ(異なる曜日に1コマずつ)の授業であるので、間違わずに両方に出席のこと。
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毎回実習が含まれるので、各自のノートPCを必ず持参すること。また、授業時間外に宿題として取り組んでもらう演習課題のレポート提出が多い。
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- 試験および成績評価の方法
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出席を重要視するので、すべての授業に出席することが要求される。ただし、やむをえず欠席したときは、教科書などで自学自習し、授業範囲の内容を比較的ていねいにまとめたレポートの事後提出をもって、出席したものとして扱う。
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出席と演習課題のレポート提出を40点満点、定期試験を60点満点として評価し、その合計点を最終成績とする。合計50点以上が合格である。
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- 教科書・参考書等
- 教科書:「やさしいJava」高橋 麻奈 著(ソフトバンク パブリッシング社)
- 参考書:「独習Java」ジョゼフ・オニール 著(翔泳社)
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