- 授業概要
- 授業の目的
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国際関係論を学習するというのは、これを専門とする学者達の理論を学習することです。一般に社会科学にあっては、ある特定の理論がすべて間違っているということはありません。ということは、各々の理論が部分的に納得がいき、部分的に承諾できないということを意味します。自分が正しいと思う理論を学習してください。そして自分の頭で考え、世界の現状を知ろうと思うようになれば、国際関係論の学習の目的は概ね達成されるのです。そこから先は自分で探してください。
- 授業の方法
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通常の講義形式で行う。
- 達成目標
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三つの理論の概念を知る。このために合理的アクター、アナーキー、バランス・オブ・パワー、システム、レジーム、相互依存、覇権、非国家アクター、イメージ、集団思考、官僚のポスト、インテグレーション、スピルオーバー、アウトサイド・イン、インサイド・アウト、ダイアッド、規範、制度、新興民主主義国家、安定した民主主義国家、民主主義の赤字、生産様式、従属論、エリートのリンク、イマニュエル・ウォーラスティンなどが世界を知る鍵となる。
- キーワード
- 授業計画
- 第1週
- 国際関係論とはどんな学問か
- 第2週
- 国際関係の三つの主要理論の概説
- 第3週
- 現実主義1
- 第4週
- 現実主義2
- 第5週
- 現実主義3
- 第6週
- 現実主義批判
- 第7週
- 多元論1
- 第8週
- 多元論2
- 第9週
- 多元論3
- 第10週
- デモクラティック・ピース論1
- 第11週
- デモクラティック・ピース論2
- 第12週
- デモクラティック・ピース論補足
- 第13週
- 世界資本主義システム論1
- 第14週
- 世界資本主義システム論2
- 第15週
- 期末定期試験
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- 履修にあたっての留意点
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国際関係論の学習は主に工学を学んでいる学生には、論理的に整合しないところがでてきて、厄介かもしれません。批判を封じ込めると学問の進歩はなくなります。従って、それぞれの理論を批判しながら授業はすすむのですが、やはり混乱します。そこで、要点をまずおさえることが大切です。担当教員は授業のなかで国際政治の現状解説を行いますが、理解を深めるために、新聞、月刊誌、季刊誌を読んでください。図書館には複数の新聞、雑誌があります。さらにインターネットでも新聞が読めます。社会人になるための訓練と思って、毎朝、新聞あるいはインターネットを見てください。
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- 試験および成績評価の方法
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試験で評価します。
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- 教科書・参考書等
- 教科書:「国家を越える視角」仲野 修 他著(法律文化社)
- 参考書:「環境の地球政治学」仲野 修 他著(法律文化社)
「暴走するアメリカの世紀」ポール・ロジャーズ著仲野修他訳(法律文化社)
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