- 授業概要
- 授業の目的
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憲法は国家の根本法と言われ、国家の体制または秩序についての最高規範である。日本国憲法は、国民主権の原則にのっとって統治機構の基本を定めた部分と、基本的人権の保障を規定する部分との二つから成り立っているが、さらに独特な原理として平和主義を掲げている。日本国憲法のこの三つの基本原理について、具体的な事件を通して考えようとするのが本講義の目的である。
- 授業の方法
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憲法の全域にわたって講義を行うのは時間的に無理であるので、いくつかの判例を取り上げ、そこから日本国憲法のより深い理解を得られるようにすすめていく。
- 達成目標
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日本国憲法の目的と趣旨、ならびに考え方の枠組を学ぶことによって、理論的な判断能力を養うことを目的とする。
- キーワード
- 授業計画
- 第1週
- 「憲法」とは何か
- 第2週
- 日本国憲法の成り立ち
- 第3週
- 基本的人権 1.人権の概念
- 第4週
- 基本的人権 2.教育と人権
- 第5週
- 基本的人権 3.少数者の人権
- 第6週
- 平等権
- 第7週
- 参政権
- 第8週
- 労働権
- 第9週
- 国会
- 第10週
- 内閣
- 第11週
- 裁判所
- 第12週
- 平和主義
- 第13週
- 憲法9条をめぐって
- 第14週
- 新しい権利
- 第15週
- 定期期末試験
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- 履修にあたっての留意点
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日本および国際社会における様々な出来事に関心を持ち、その中で自分なりにこの国のあり様について考えるよう努めて欲しい。なお講義中に予告なく小テストを行う。
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- 試験および成績評価の方法
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定期試験、小テスト、出席状況、講義中の態度などから総合的に評価する。
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- 教科書・参考書等
- 教科書:「北海道と憲法」太田 一男 編 (法律文化社)
- 参考書:講義中に適宜紹介する。
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