- 授業概要
- 授業の目的
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1940代の誕生から60年あまりの間にコンピュータは驚異的な技術的進歩を遂げ、現代社会ではありとあらゆる分野で利用されています。しかし、このコンピュータを生み出す基盤は、すでに16世紀に始まる機械式や電気式の計算機の長い歴史にあったのです。さらに、これら計算機の出現以前には、紀元前数千年も前から改良を重ねて利用されてきた計算用具の歴史がありました。本講義では、まず、コンピュータ誕生以前に作成されていた計算用具や計算機について学びます。次に、究極の計算機であるコンピュータがどのように誕生し、発展して現代に至ったのか、その過程を振り返ります。
- 授業の方法
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教科書、及び配付資料に沿って、基本的事項を学びます。
- 達成目標
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コンピュータ出現以前の計算用具、計算機、及び、コンピュータの誕生から現在に至るまでの歴史は、内容が豊富です。そこで、次のような専門用語をキーワードとして、それらの概要を歴史の流れの中で関連づけて理解することを達成目標とします。
- キーワード
- アバカス、ネピアの計算機、パスカルの計算機、解析機関、算木、パンチカードシステム、タイガー計算機、Harvard Mark I、コンピュータの世代、ENIAC、EDSAC、ABC、プログラム記憶方式、FUJIC、パラメトロン、IBMシステム/360、タイムシェアリングシステム、仮想記憶、ワークステーション、マイクロプロセッサ、パソコン、ダウンサイジング
- 授業計画
- 第1週
- 講義の概要説明
- 第2週
- コンピュータ概説
- 第3週
- コンピュータ以前の計算機の歴史(1)
- 第4週
- コンピュータ以前の計算機の歴史(2)
- 第5週
- コンピュータ以前の計算機の歴史(3)
- 第6週
- コンピュータ以前の計算機の歴史(4)
- 第7週
- コンピュータの誕生
- 第8週
- 第1世代(演算素子:真空管)のコンピュータ
- 第9週
- 第2世代(演算素子:トランジスタ)のコンピュータ
- 第10週
- 第3世代(演算素子:IC)のコンピュータ
- 第11週
- 第3.5世代(演算素子:LSI)のコンピュータ
- 第12週
- 第4世代(演算素子:VLSI)のコンピュータ
- 第13週
- ダウンサイジングとオープン化
- 第14週
- パソコンの誕生とその発展
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- 履修にあたっての留意点
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講義をよく聞き、理解に努めてください。
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- 試験および成績評価の方法
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定期試験のほかに、出席状況を加味して評価します。
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- 教科書・参考書等
- 教科書:「コンピュータクロニクル」高橋 茂著(オーム社)
- 参考書:「ソフトウェアの20世紀」長谷川 裕行著(翔泳社)
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