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ラインタワーも徒歩圏内。夕暮れだが時刻は21:25。
8/1にライン川沿いを散歩して,Altstadt(旧市街)に行きました。
世界遺産のケルン大聖堂。高さ157m。とにかくでかい。
右の写真の人でその大きさがわかるだろうか。
幾多の戦争で破壊されたため,
様々な時代のステンドグラスが共存している。
絵画や彫刻も見事で,美術館のようにも感じられる。
前回の滞在時に行けなかったケルン動物園にも行きました。
ドイツで3番目に古い動物園で,広くて見所満載と評判です。
基本的に檻のない放し飼いスタイル。象は12頭もいる。
子供の遊び場(大人の休憩所)も充実(左)。
Frank先生,楽しい1日をありがとうございました。
最後にクイズです。ケルン動物園で見つけたこれは何でしょう?
これはかなり難しいですね。ヒントは右に写っている手かな。
正解は次回に。Bis dann !
2015/8/15
Guten
Tag ! Wie geht's ?
1年4ヶ月ぶりのドイツ研修記更新となりました。堀内です。
7/29〜8/26の4週間ドイツに出張し,
マックスプランク鉄鋼研究所(MPIE)のFrank先生の下で
再び研究を行う機会を得ました。
既に残すところ10日と,あっという間の4週間になりそうですが,
貴重な時間を無駄にしないよう頑張ろうと思います。
来る時は家族も一緒でしたが,
小学校が始まるために家族は一足先に帰国しました。
8/12からはホテルで独り暮らしをしています。
今日は独りで過ごす最初の週末ですが,
溜まってきた日本の仕事を処理しつつ,のんびり過ごす予定です。
2013年度の渡独の時との最大の違いは,
研究室が存在していることです。
全ゼミ生を送り出し,春休み中にひっそりと旅立った前回と異なり,
大学院生3名,4年生5名のゼミ生が,大学院生を中心に,
私がドイツに居る間もアクティブに活動しているようです。
出発の前日にゼミ生でない人が見送り(?)に来てくれたり,
1年生からドイツ土産を頼まれたり,
交換留学生のPekka君が素敵なメッセージをくれたり,
6期生が遊びに来て研究生日記を更新してくれたりと,
前回にはなかった驚きや喜びがあります。
MPIEもあまり変わってはおらず(当然ですが),
SNグループのメンバーも2/3以上は知っている人で,
私をとても暖かく迎え入れてくれました。感謝です。
学生時代のように,いろいろな人の教えを請いながら
優秀な若い研究者の人達と一緒に材料研究に励む日々は
本当に充実していて,楽しいです。
ドイツでの生活については次回から書きます。Bis dann !
2014/4/27
皆さんこんにちは。御無沙汰しました。堀内です。
気がつけば日本はもう黄金週間です。
2ヶ月半もの間,更新がなくすみません。
3月末に,予定通り家族とも無事帰国しました。
すぐに日本での生活の再立ち上げのための怒濤の日々が
始まり,あっと言う間に1ヶ月が過ぎてしまいました。
帰国前にドイツから送った,お土産を詰め込んだ段ボール箱が
何を間違ったのかカナダに行ってしまい,
今もカナダ国内を彷徨っているとか,
子供が行ったデュッセルドルフの歯医者の治療費(保険適用分)
が何故か保険会社から支払われず,日本にまで督促が来るとか
小さい問題はまだいくつかあるのですが,家族とも皆健康で,
大きな問題はありません。ありがたいことです。
1年間で大学は大きく変わっていました。
出国前に何もなかった場所に保健医療学部の立派な建物が建ち
旧体育館は跡形もなくなっていました。キャンパスでは
これまでより随分たくさんの女子学生を見かけます。
ところが,不思議と浦島太郎のような気分にはならず,
反対に先月まで自分が1年デュッセルドルフに住んでいたのが
嘘のようです。
職場の机上にあるMPIEの卓上カレンダーを始め,
ドイツで買ったお土産の数々が,確かに私がドイツに居たことを
伝えてくれていますが,どうやら玉手箱は開けていないようです。
1年間は本当にあっという間でしたが,いろいろなことがあり,
ドイツを,MPIEを去るのは本当に辛かったです。
3/11にMPIEでの私の最終成果報告会があり,
翌々日の3/13には家内にケーキを焼いてもらって,
朝のコーヒータイムにドイツ流(当事者が他の皆にケーキを
振る舞う)の,お別れケーキ会を開いたのですが,
その際サプライズで,皆のサインの入った,SNグループの
集合写真パネルを記念品として頂戴しました。
早速職場に飾った。一生の宝物。
その夜,Intermetallicsグループのメンバー全員が集まり,
ポルトガルレストランで,お別れディナーを開いてくれました。
左から私(既に結構酔っている),中国の博士学生の
Xiaolinさん,チェコの博士学生のMartin君,Martin先生,
スロバキアのポスドクのLuciaさん,Frank先生
私からは皆にダルマをプレゼントしたのですが,
翌日,Martin先生の机上には早速ダルマが座っていました。
同室だった韓国のポスドクのJong Bae君は,
お別れに家族でアパートに遊びに来てくれました。
奥様手製のプルコギとチャプチェがなまら旨かった。
ドイツ人は家族を大切にするので,仕事の後に職場仲間と
呑みに行くということはないのですが,Jong Bae君とは仕事の後,
近くのブルワリーや日本食レストランに行くことが時々あり,
いろんな話をしました。彼は本当に優秀な研究者ですが,
人間的な面でも彼からは本当にたくさんのことを学びました。
ドイツを去る最後の日には,平日であったにもかかわらず,
Frank先生とJong Bae君がデュッセルドルフ空港まで見送りに
来てくれました。ありがとうございました。
1年間の海外研修で,言葉や文化の違いは大きいけれど,
他人を気遣ったり,誠実であることの大切さは世界共通で
あること。子育ては大変で,家内が偉大であること。
前向きな気持ちで物事に取り組むことの大切さ,
自分の未熟さ等,多くのことを学びました。
私は学生の前では威張っておりましたが,Frank先生の,
私や他の研究者に対する接し方や,マネージメントの
仕方を観ていると,大学において,能力や考え方が
自分とは大きく異なる多様な学生とどう向き合い,
どう教育していくかという課題と大いに共通点があるように
感じ,非常に勉強になりました。
満足行く研究成果を出すことができなかったのが心残りでは
ありますが,これからもFrank先生と行ってきた研究を地道に
続け,良い関係を維持できるよう頑張ります。
まずは,来年ドイツで開催予定の国際会議
「Intermetallics 2015」で,Frank先生との研究成果を
発表できるよう,結果を出していくつもりです。
1年間公私を問わず親身なアドバイスを下さり,
いつも私のことを気にかけて下さったFrank先生には
本当に御礼の言葉もありません。
本海外研修を様々な形でサポートして下さった
東工大竹山先生始め,学内外の多くの方にも,
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
2014/2/9
Guten Tag ! Wie geht's ?
学内サーバーへの接続トラブルが未だ解消できないため,
今回も暫定措置による更新です。
札幌は雪祭りですね。
日本の大雪のニュースが聞こえてきますが,
デュッセルドルフは異常に暖かい日が続いており,
週間天気予報を見ても,予想最低気温の一番低い日で2℃。
予想最高気温の一番高い日はなんと14℃。です。
真冬日続きの札幌と比べると10〜15℃くらい違いますね。
言われてみれば,昨年4月にこちらに来た時の気候と同じような
感じで,外を歩く時でも手袋が要らないくらいです。
毎日のように雨が降りますが,雪は降りません。
このままだと雪を見ずに帰国することになるかもしれません。
近郊に旅行に行ける機会も残り少ないので,
少々強引ではありますが,来週末パリに行くことにしました。
特急(Thalys)利用で片道4時間ちょっとなので,
ベルリンに行くのと同じくらいです。
実際,距離もそれほど変わりません。
金曜の22時頃パリに着き,日曜の夕方にはパリを出るので,
本当に「観に行くだけ」といった旅行ですが,
Frank先生,Martin先生始め,多くの方がパリを勧めるので
楽しみです。子供連れの旅行客を狙ったスリも
多いそうなので気を付けます。
来週は日記をお休みします。
再来週は接続トラブルが解消されていると良いのですが。
皆さんも風邪等ひかぬよう気をつけて下さい。
2014/2/2
Guten Tag ! Wie geht's ?
3週間ぶりの更新になります。
実際には先週日記を書いているのですが,
学内サーバーへの接続トラブルが生じており,
まだ解決しておりません。取り急ぎ,暫定措置で更新します。
2回分の日記がまとめて掲載される形になりますが,
御容赦下さい。
早いものでもう2月です。
最近は日の出が8時半頃となり,私の出勤時刻である
7時半過ぎに真っ暗。ということはなくなりました。
これから日がどんどん長くなっていき,7時前から明るくなる
3月末にサマータイムが始まって時刻が1時間ずれて,
昨年4月にこの日記に書いたように,
再び薄暗い中の出勤となるわけです。
こうして季節は巡るのですが,次の4月には自分はもう
デュッセルドルフにはいないのかと思うと寂しい限りです。
帰路の飛行機の座席指定をしたり,日本へのお土産や
こちらで購入したものの日本への送付手段を考えたり,
定期やネット接続の契約終了手続きをしたりと,
最近,各種帰国準備が始まって,
ここでの生活が終わることを実感してきました。
Frank先生とも先週,残された期間に何をどこまでやるか,
日本に帰国後どのように研究を継続していくか。
等についてディスカッションしました。
10ヶ月が過ぎたのに,研究は本当に緒に就いたばかりという
感じで,Frank先生には申し訳ないです。
残された1ヶ月半を悔いのないよう過ごしたいと思います。
2014/1/26
Guten Tag ! Wie geht's ?
2週間ぶりの更新です。
先週末は下記の発表準備のため,
ドイツでは滅多にしない休日出勤をしておりました。
1/20〜23に,デュッセルドルフから東に約170kmのところに
位置するスキーリゾート地「Winterberg」で,
私の所属するdepartmentの
「retreat(適確な和訳が思いつかない)」がありました。
私達がニセコで行っているゼミ合宿の強化版。
とでも言ったところでしょうか。
会場のリゾートホテル。グループリーダークラス以外は
基本的にツインの相部屋で3泊。
事情により参加できない者を除いた40名近い研究者が
一堂に会し,全員各自の研究内容や進捗状況の紹介を
発表20分,議論10分の時間で行っていきます。
毎朝8時半スタート。12〜16時は昼食兼フリータイム。
夕食の前後にもセッションが組まれ,夜は20時半頃まで
議論が続きます。その後はホテルのロビーに自由に集い,
ゲームをしたり,酒を飲んだりしながら親睦を深めます。
ドイツでは個人または家族との時間を大切にするので,
日本のように仕事の後,職場仲間と飲みに行くということが
ありません。研究者は皆個々のテーマを持っていますし,
MPIEは私を含めて短期滞在の研究者が多く,
人の出入りが激しいので,誰がどんなことをどのくらいの期間
行うのかを知るのはもちろん,食事やレクでの雑談を通して
お互いを知るという意味でも貴重で素晴らしいイベントでした。
1/22午後に皆で付近をハイキング。今年は異常気象で,
スキーリゾート地のはずが雪がほとんど無い。
集合写真。参加者の半数以上はドイツ人だが,この4日間で
他にアメリカ,メキシコ,イギリス,スペイン,オーストリア,
チェコ,スロバキア,ロシア,チュニジア,インド,中国,韓国
の研究者と話をした。まさに小さな国際会議。
参加者の半数以上が20代で,博士課程の学生も何人か
いましたが,皆研究のレベルも知識のレベルも英語力も
プレゼン技術も非常に高く,本当に驚きました。
私はまたしても自身の勉強不足と英語力不足を思い知る
ことになりました。4月の所内発表時と同じです。
パワー溢れる若い研究者を見習い,
私も努力を続けていこうと思います。
話は変わりますが,1/17〜30の2週間,
「デュッセルドルフ 日本映画週間」
というイベントが開催されています。
旧市街の映画博物館で,計13タイトルの日本映画が,
ドイツ語または英語の字幕付で上映されます。入場は無料!
私も今週,大泉洋出演の「しあわせのパン」を観に行きます。
2014/1/12
Guten Tag ! Wie geht's ?
今回はプラハ編です。
プラハはチェコの首都で,人口は約125万。
チェコ最大の都市です。二度の大戦の戦火を免れ,
中世の建築物が美しく残されており「百塔の街」と呼ばれます。
同じく首都のベルリンと比べると,都会の雰囲気は少なく,
静かで落ち着いています(ベルリンは人口もプラハの
3倍近くおりますが)。中心部の歴史地区は世界遺産。
通貨はユーロではなくコルナ(1コルナは約\5.3)です。
ユダヤ教会(左)とキリスト教会(右)。文化の違いを感じる。
火薬塔(左)と塔に登って見た風景(右)。屋根は煉瓦で
基本的に赤い。右の写真の奥に見えるのがプラハ城。
右:旧市庁舎の時計塔。毎正時に動く仕掛け時計は
がっかり観光名所として有名(毎回200人くらいの人が
観に集まっていたが,恐らく前方中央の30人程にしか
見えないくらい動きが小さい)。とは言え創られたのが
約500年前なので,当時は魔法のようだったと思う。
左:観光馬車が時々行き交う。街の風景に良く馴染む。
旧市街の広場では盛大にクリスマスマーケットを開催。
左写真の奥に見える塔は聖ミクラーシュ教会。
ボヘミアグラスの巨大なシャンデリアが美しかった。
右写真の塔は約500年前に建設されたティーン教会。
名物の無添加高級プラハハムの炭火焼き。
89コルナ/100g でチェコの食べ物としてはかなり高い。
子供に食べさせるのが惜しいくらい旨かった。
右の写真で300コルナくらい。
左:チェコはビール(特にピルスナー)が有名で,
種類も豊富。右:店で飲んでも500mlで55コルナ。
左:ヴルタヴァ川にかかるカレル橋。建設は約750年前。
30体の聖像彫刻が橋上に設置されている(2体は修復中で
観られなかった)。右:同じく約750年前に建てられた橋塔。
左:橋上の似顔絵師。1枚10分500コルナ。早い安い上手い。
右:ジャズの生演奏。これまたかなり上手い。
左:カレル橋から観たプラハ城。右:聖ヴィート大聖堂。
左:聖ヴィート大聖堂内部。でかい。
右:有名なミュシャのステンドグラス。
1931年の作品なので他のものよりかなり新しい。
大変美しい街でした。
ベルリンもプラハも時間が足りず,見切れなかったので,
機会があれば是非また行ってみたいです。
2014/1/5
Guten Tag ! Wie geht's ?
クリスマス休暇を利用して,年末にベルリンとプラハに旅行に
行きましたので,その様子を紹介します。今回はベルリン編。
ベルリンはドイツの首都であり(鹿内君ごめんなさい),
東西ベルリンの壁があった場所でもあり,ヒトラーが自殺した
地でもあるため,それらに関連した博物館等が多くあります。
デュッセルドルフにはこういう博物館が恐らくないので,
観てきました。いろいろ考えさせられました。
今回はユダヤ人犠牲者記念館(ホロコースト資料館,14歳
以下の入場非推奨)とテロのトポグラフィー(ゲシュタポ資料館)
と壁博物館に行きました。壁博物館は入館料12.5ユーロ
(+1ユーロで写真撮影可能)ですが,他は入館無料です。
詳細は書きませんが,機会があれば是非行ってみて下さい。
Kaiser-Wilhelm教会。左は1943年の空襲で破壊された姿を
保存している旧教会。修復工事中で白いパネルで覆われ
ており,上部しか観れなかった。右は隣接する新教会。
八角形の建屋に青のステンドグラスが圧巻。
Siegessaule(戦勝記念塔)。19世紀のデンマーク,オーストリア,
フランスとの戦争に対するドイツの勝利の記念碑。
「天使の詩」の象徴なので観に行った。私にとって「天使の詩」は
映画のタイトルでは無く,攻殻機動隊SAC2のタイトル。
バトーが立っていた像そのまんまで,
ベルリンの街を見下ろすかの如く聳え立っていた。
クリスマス前だったので,そこここの広場で
クリスマスマーケットが開催されており,賑わっていた。
キリスト生誕の像。動物はなんと本物。
ドイツのユーロコイン(ユーロコインの片面のデザインは
国によって異なる)にも描かれているBrandenburger門。
壁崩壊まで通行できなかった。右:記念撮影用の偽外交官。
世界遺産のMuseumsinsel(博物館島)にある
ベルリン大聖堂(左)と旧ナショナルギャラリー(右)。
時間の都合でペルガモン博物館含め,
今回は博物館島内の博物館に入ることができなかった。
ベルリン名物Currywurst。Currywurst博物館まである。
ポテトとのセットが定番。左:有名なWitty's。6ユーロ。高い。
右:人気チェーン店のCurry36。3ユーロ。両店とも混んでた。
写真では大きさがわかりにくいが,いずれも手のひらサイズ。
他にも2店ほど食べてみたが,いずれも特筆点なし。
3ユーロなら買ってもいいかな。という程度。
左:コインプレス。2セントコインを手回しプレスで潰しつつ
記念絵柄をプリントしてお土産メダルに。料金1ユーロ。
コインの加工が違法である日本では考えられないお土産。
右:何故か至る所で見かけた熊。こいつはもはや妖怪状態。
またしてもドイツ日記でなくなりますが,次回はプラハ編を。
2014/1/1
Frohes Neues Jahr !
2014年が明けました。2日前に日記を書いたばかりですが,
気分も新たにページを切り替えました。
20年以上,新年を札幌以外の場所で迎えたことがありません。
深夜24時,2014年になると同時に教会の鐘が鳴り響き,
小さいのから大きいのまで,そこここで花火が上がりました。
近所の人(素人)が無秩序に結構大きな花火を上げるので,
そこここで爆音が聞こえ,火薬の臭いが充満し,めでたい。
というかカオスでした。
近所の人も皆外に出て,見物しつつ,
見知らぬ人とも新年の挨拶を交わします。
今年も良い年でありますように。
Ich wunsche Ihnen ein schones Jahr !
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