2013/5/26
Guten Tag ! Wie geht's ?
デュッセルドルフは数ある欧州の街の中で日本人率No.1(実数でも
ロンドン,パリに続いてNo.3)であることは以前書きましたが,
年に一度「日本の日」(Japan Tag)という祭りが開催されます。
昨日5/25がその日で,家族で出かけてきました。
国内はもとより,外国からも観光客が来る盛大な祭りということで,
会場の旧市街(Alt Stadt)ライン川近郊は
確かにこれまで見たこともないような混雑でした。

メインステージの様子。子供の幼稚園で「ポケモン音頭」を
踊るというので応援に。メインステージでは日本人学校主体の
ダンス,合唱や,日本人団体による琴や日本舞踊,阿波踊り,
コスプレショー等が盛大に開催。テレビ中継もされていた。

スポーツ舞台の様子。相撲,柔道,弓道,空手,薙刀,剣道,
合気道等が演舞されていた。


左は千葉県のブース。右のは千葉県のゆるキャラの「千葉君」。
右は「日本のポップ・カルチャー・ゾーン」の一角。ゲーム,
コミック,アニメとそれらのコスプレ関連グッズ満載。超大盛況。
他にも生け花,折紙,囲碁,将棋,着物着付け,書道等の紹介や,
カラオケや漫画コンテスト等もあり,賑わっていました。
日本の食べ物もうどん1杯7ユーロとか焼鳥2本で4ユーロとか
凄まじい値段で売られていました。
5種類ほど試しましたが,コメントは厳しいので控えます。
総括しますと






大コスプレ大会でありました。1割以上の人がコスプレでした。
23:15からは日本の花火師による花火大会が行われました
(遅いですが,21時半くらいだとまだ日が沈んでいないので)。
これがかなり大規模で,終始テレビ中継されていました。
日本人のための祭りではなく,外国人のための「日本デー」と
いう感じでしたが,これだけ盛大に行われるのは嬉しいことです。
MPIEの人達もとても楽しみにしているようでした。
昨日は欧州チャンピオンズリーグ2013のファイナルもあり,
史上初のドイツチーム同士による優勝争い。ということで,
ドイツ中が沸いていました。私も一応テレビで観ました。
明日の職場のコーヒータイムはこれらの話題で持ちきりでしょう。
濱谷君,異国での2ヶ月間の業務頑張って下さい。
雨期なので日本より寧ろ涼しいかもしれません。

2013/5/19
Guten Tag ! Wie geht's ?
クレジットカードの番号盗られて悪用されました。
カードの保険で金銭的被害はありませんが,
再発行や支払いカードの変更手続き等がいろいろと面倒です。
悪いコトするヤツが悪いのは当然ですが,
きちんと自分の身を守らないヤツが悪い。
ということですね。良い経験です。
これまではサーフスティックによるネット接続(35ユーロ/月,
実測1〜2Mbps,通信総量7.5GB/月)だったのですが,
ケーブルTV接続(25ユーロ/月,実測2〜3Mbps,通信量無制限,
市内通話無料の固定電話付)に切り替え,少し快適になりました。
こちらはADSLが主流で,ネット環境は日本の方が進んでいます。
今日はネット環境改善を祝し,写真満載でお届けします。
週末にはそこここで市場(Markt)が立ちます。
値段はスーパーと比べて安いわけではないのですが,
ものが良いのか,いつも賑わっています。


近所のMarkt。土曜の朝から14時頃まで駐車場に開店。
この日は苺フェアだったのか,巨大苺人形が出現。可愛くない。


野菜,果物だけでなく,パン,肉,卵,ソーセージ,チーズ,お総菜,
ケーキ等,魚以外の生鮮品は揃っており,観てるだけでも楽しい。


花屋もある。今が旬の白アスパラ。子供を連れて歩いていると,
試食を貰いまくる。「将射んと欲すれば先ず馬を射よ」。


フレッシュオレンジジュース製造器。上の籠からオレンジを落とし,
中の双ロールストリップ連続鋳造機のようなもので絞る。楽しい。
値段は0.25Lで1.5ユーロ。0.5Lで2.9ユーロ。写真は0.5L。
スーパーでは砂糖保存料無添加の濃縮還元100%オレンジ
ジュースが1〜1.6ユーロ/Lくらいで買えるのですが,
これは全く別物でした。濃くて甘くて酸味も爽やかで旨い。
日本のジューススタンドと思えば寧ろ安いかも。
毎月第一日曜に,ライン川沿いに大きな魚市場(Fisch Markt)が
立ちます。5/5に早速行ってみましたが,市場と言うよりお祭りの
縁日状態で,生牡蠣やチーズやソーセージなんかを摘まみに,
外でワインやビールを楽しむ。って感じでした。
この日は晴れて気温も20℃まで上がったため,大盛況でした。


白アスパラ。太いのは直径3cmくらいある。右は自動皮むき機。


果物屋と謎の燻製屋。上記と同じ機械を使った
フレッシュオレンジジュースが0.3L 3ユーロで売ってた。


「backfisch」は焼き魚だが,店はフィッシュ&チップスがメイン。
私はフィッシュ&チップスは旨いと思わなかった。
右は生ベリー入りプリン。3ユーロ。


Fisch Markt名物のソーセージおじさん。某ジャパネットよろしく
巧みなトークでどんどん袋にソーセージ放り込んでは売ってた。
何言ってるのかわからないのが残念。


よくわからない雑貨屋。別な場所ではライブ演奏なんかもやってた。


王道ホットドッグ。2ユーロ。20cm以上ある。焼いたソーセージを
パンに挟んだだけで,レタス1枚入っていないが,旨いのでOK。
右はローストポークサンド。5ユーロ。写真ではわかりにくいが
厚切り肉が大量に入っており,かなりのボリューム。黒いのは
皮の油の部分をパリパリになるまで焼いたもの。他には何も
入っていない。皮は要らないから野菜を入れて欲しい。


左はつなぎ多めのかき揚げみたいな謎の菓子。。
玉葱とか入っていて,醤油かけて喰えそうだが,これに下の
リンゴペースト(かなり旨かった)を付けて喰う。3枚3ユーロ。
右はたこ焼き機みたいなので焼いてた謎の菓子。
粉砂糖かかってドーナツみたいだが,もちもちの食感。
3cmくらいの小さいのが15個で3ユーロ。子供に好評だった。
で,そこここに魚パン(Fischbrotchen)が売ってるわけです。
ツナサンド,サーモンやエビのマリネサンド,白身フライのサンド等
は何ら問題無いのですが,中には見たことないのもあるわけです。
一瞬迷いましたが,買いました。私は研究者ですから。


名物ニシンサンド(Matjesbrotchen)。2.5ユーロ。パン……
多少酢がきいてましたが,生です。流石に玉葱が入ってました。
味は。
予想通りでした。
魚もパンも単体では不味くはなかったと思います。
米は,米酢は,醤油は,生姜は,日本は素晴らしいです。
2013/5/10
Guten Tag ! 札幌は寒い日が続いているようですね。
こちらは5月に入って連日20℃くらいまで気温が上がり東京並み。
日中は半袖でもいけますが,昼夜の寒暖の差が激しいので
ちょっと風邪気味です。
研究の方も少しずつ始まってきました。
最近は連日DTA/DSC測定をしています。
と言ってもまだ標準物質で装置校正をしている段階ですが。
MPIEの装置がNIMSで使ったことのある装置と同じメーカー
だったので,自分の研究室のDTAより使い慣れていました。
1から自分の手で実験するのは久しぶりなのでとても楽しい反面,
何か壊すんじゃないかと心配です。
DSCのディテクタは2500ユーロもするそうな。
今日はドイツの食べ物事情を少し御紹介。
食べ物ネタだけで1年日記が書けそうなのですが,
食べ物は現地で喰ってなんぼのような気がしますので,
興味がある人はドイツまで遊びにいらして下さい。奢ります。
意外にもドイツにも安くて旨いものがたくさんありました。
ソーセージとビールはもちろん,ジャガイモ,パン,チーズ・牛乳・
ヨーグルト等の乳製品は日本より旨いです。主食ですからね。


スーパーの朝焼きパンと牛乳(1L)。「Vollmilch」は「Fullmilk」の意。
パンは朝焼いたものの他,保存のきく袋詰めのもあり,そちらの
方が安いが,上のパンで0.13ユーロ。牛乳は0.60ユーロ。安い。
しかも旨い。愛食中。
近所のスーパーには上記の他に0.79と0.99ユーロの牛乳があり,
全部試しましたが味の違いはわかりませんでした。3つとも
写真のように「パスチャライズド&ホモジナイズド」とあります。
日本だとパスチャライズドは低温殺菌牛乳の代名詞ですが,
こちらはどうなんでしょう? 殺菌条件の明示はありません。
日本の低温殺菌牛乳の方が旨いと思いますが,
日本の普通の牛乳と比べれば遜色ないです。
因みにノンホモ牛乳はこちらではまだ見かけていません。


だいたい毎朝食べてる低脂肪フルーツヨーグルト。写真はチェリー。
他にストロベリーやパイン等がある。150g入りなので食べ応えあり。
0.19ユーロ。安い。旨い。これに上のパン食べれば朝は満足。
米は晩飯で食べてます。日本人率ヨーロッパ1の街だけあって,
大抵の日本食が入手できます。各種日本米や醤油はもちろん,
刺身や納豆や豆腐まで買えます(日本の3倍くらいの値段ですが)。
旨い米を喰うには米以上に炊飯器が重要と思い,奮発しました。
日立製5合炊き248ユーロ(現地製は約100ユーロ)。
米も最初は奮発し,北海道産ななつぼし5kg 32ユーロ
(日本の倍ですね)を購入。旨かったです。
その後挑戦開始。手始めにカリフォルニア産こしひかり
5kg相当22ユーロ。問題なし。で,次に買ったのがこちら。


イタリア産「新(怪しい)」こしひかり5kg 14.9ユーロ。
英語では日本米を「short grain rice」と言うらしい。
日本食は人気なので,10箇国語くらいの解説表記がある。
弁当とかで冷めたらわかりませんが,少なくとも炊きたてを喰う分
には何ら問題なし。日本並みの価格で買えてよかったです。
さらに安い中国産もありますが,手を出す気はありません。
来週末は北大の先生とこちらでお会いする予定です。
2013/5/4
Guten Tag ! Wie geht's ?
4/30の午後に,部門でバーベキューパーティーをしました。
食材は焼くもの+各自の持ち寄りで,実に楽しかったです。

ドイツ式(?)バーベキューコンロ。三脚で円形の網を宙吊り。でかい。
1台で充分。肉の大きさで想像して下さい。しかも頑丈。流石ドイツ。


1皿目(左)。まずはオーソドックスにフランクソーセージ,スパイス漬け
ローストポークサワークリーム添え,パスタサラダ,巻寿司は嫁さん作。
「Sushi」は世界中に知られているようで,好評でした。
2皿目(右)。手前の赤っぽいのが奥に見える皿から取ったクスクス。
本場チュニジア人の女の子の手製。皿の奥にちょっと盛ったのが
クスクスサラダのタブレ。初めて喰いましたが,旨かったです。

その後も手製のケーキや各国のお菓子等いろいろありましたが,
話で盛り上がって写真撮り忘れました。食後の雑談風景。
さて,今日は職場の話の続きです。
MPIEの私のいる建屋には一面ガラス張りの
水族館(aquarium)と呼ばれる部屋があります。
もちろん魚はいませんが,コーヒーメーカーやポット,
電子レンジ,冷蔵庫,流し等があり,いつでも自由に休憩したり,
ディスカッションしたりできます。
月一度の部門ミーティングもここで行われます。
毎朝8:40頃から9時頃まで,メンバーが水族館に集まって
コーヒーを飲む習慣があります。参加は自由です。
挽きたて入れたてを飲めるエスプレッソマシンがあり,
料金は1杯0.3ユーロ。自己申告制で飲んだ数を付けていき,
当番の方が月毎にまとめてお金を徴収して翌月分の豆を買う。
というシステム。私が学生の頃,研究室もこんな感じでした。
もちろん人によっては紅茶とか,違うものを飲む人もいます。
休憩時の会話はドイツ語です。
研究所内は英語が基本ですが,国際会議で日本人同士が話す時は
わざわざ英語を使いませんから,同じようなもんです。
当然私には何を話しているのかさっぱりわかりませんが,
空気を読むに,とりとめも無い話です。多分。
日本の居酒屋話じゃ無いですが,次回のセミナーの講師や,
その日の実験スケジュール等,結構重要なことが決まったり,
「今日は皆で昼にピザとって食べよう」となったりもします。
昼も同様に,12時頃,皆で一緒に食堂に行きます。
MPIEには食堂が無く,隣の会社の社員食堂を借りており,
片道5分くらいの散歩です。
研究者はそれぞれ個別のテーマを持っており,
ともすれば誰とも話さずに一日を終えかねないので,
これらは非常に良い習慣だと思います。
ただ,これはMPIE全体の話では無く,この部門独特の
ものだそうです。人数が少ない故の恩恵でしょうか。
そんな訳で,私も毎朝・昼と参加していますが,まれに会話が
英語になる時があります(例えば私に話が振られる時等)。
悲しいかな,英語になっても私は半分くらいしか
わからなかったりします。日常会話表現は奥が深いです。
英語があまり話せない年配の技官の方を除けば,
メンバーの中で最も英語ができないのは私です。要修行です。
私はMPIEでは「Toshi」と呼ばれています。
名字で呼ぶか名前で呼ぶかはその国の文化なので,
どう呼ばれるかは本人任せなのですが,
「Horiuchi」というのはドイツだと「ほぉひぃうぅひぃ〜」
みたいな,何とも間の抜けた超読みにくい音になります(*)。
「Toshiaki」は言えますが,4音節で長い。
こちらでは4音節以上の名前の人は少ないです。
Frank先生はカタカナだと「フランク」ですが実は1音節。
部門長のDehm先生も1音節。日本語で書くと長い
「ヴィストゥーバ」さんや「ビャルコゥスキー」さんも3音節。
日本でToshiと呼ばれることが無かったので,まだ慣れません。
折角なので私の紹介欄もこっそり更新しました。
(*) 今のドイツ語の「r」はフランス語に近いです。
誰も巻き舌発音とかしません。
「der」は「デル(巻き舌)」ではなく「デァ」みたいな感じ。
2013/5/1
早いもので,ドイツに来て1ヶ月が過ぎました。
日本はGWですね。皆様いかがお過ごしですか。
週に1度の更新を目標にやりますが,
今日はこちらもメーデーで祝日なので,更新します。
ドイツは祝日が年に12日しか無く,6〜9月は全く祝日がありません。
クリスマス休みは長いですが,年始は1月2日から普通に仕事です。
日本の祝日は年15日で先進国最多だそうです。ちょっと意外。

週末に子供と散歩で行ったライン河畔。ライン川でかい。
中央はデュッセルドルフで一番高いラインタワー。高さ240m。
今日は職場の紹介をしましょう。
マックス・プランク鉄鋼研究所
(Max-Planck-Institut fur Eisenforschung GmbH,以下MPIE)
は,マックス・プランク学術振興協会(以下MPG)が運営する
研究所の一つです。
ドイツ国内には80近くもの「マックス・プランク研究所」があって,
医学,工学,生物学から果ては社会学まで,
多岐にわたる分野の研究をほぼ公的資金により行っています。
MPIEはちょっと特殊で,資金の半分をMPGから,残り半分を
民間企業(正確には民間出資の研究所)からもらっているそうです。
MPIEには4つの部門(department)があり,従業員数は約250名。
うち研究者(scientist)は約180名で,
残りは技官(technician)や事務の方(administration)等。
これに約60名の外来研究員(guest scientist)が加わります。
学生やポスドク等,数ヶ月という短任期の若い人も多く,
限られた期間,皆一生懸命研究しています。
1年という私の任期は特別短い方ではないようです。
私の所属する部門は改組で2012年10月にできたばかりで,
建屋も新規整備・引越中。メンバーは多分20人くらいで,
MPIEの中で一番小さい部門です。
私は4人部屋で,EPMA等が専門の技官の女性,
この春までオーストリアの大学で働いていた男性,
博士号取得後,1年間ポスドクをしてから私同様
外来研究員として赴任した韓国の若い男性が同室。
女性以外の3人が皆この春からのMPIE新参者です。
勤務の時刻は特に縛りは無く,
1ヶ月で161時間(だったかな)働けば良いようです。
私は外来研究員なので勤務時間の縛りは全くありませんが,
私の先生であるFrank先生はケルンからの車通勤で,
渋滞を避けるため8時頃には職場にいるので,
私も8時には職場にいます。
同室の技官の方もだいたい同じ頃に出勤してます。

出勤時の近所の景色。中央は教会の塔。
ここから定期的に鐘が鳴り響き,心地よい。
17時頃から皆帰り始め,18時過ぎには人はあまりいません。
近所のスーパーが20時閉店のため,私も19時前には職場を出ます
(車が無いので,水や牛乳等重いものを毎日ちょこちょこ
買って帰るのが私の仕事)。

4/25 買い物帰り19時過ぎの最寄り駅。ちょうどU-bahnが来た。
建物同士がぴったりくっついていることが多い。保熱のためかな。
長くなったので,続きは次回に。
2013/4/27
今日は出退勤の様子を紹介します。
朝は5〜6時に起床し,7時頃家を出て,8時頃には職場に着きます。
18〜19時に職場を出て,19〜20時に帰宅。23〜24時に就寝。
といった,朝型の生活をしています。
車は持っていないので,地下鉄(U-bahn,私が乗る区間は
地上を走ってるので路面電車状態)とバスで通勤しています。
U-bahnは10分弱(信号で停まるため日によって所要時間はまちまち),
バスは25分弱かかるので,乗り継ぎと歩く時間を含めると
通勤時間は片道50分くらいです。
通勤時間は携帯でメールのチェックをしたり,
ドイツ語の会話本を読んだりしています。
U-bahnは行き帰りともだいたい座れませんが,
バスは行きは始発駅で,帰りはラッシュアワーを少し外しているので,
行きは混んでますが,行き帰りとも必ず座れます。
ラッシュアワーは朝は7〜8時頃,夕方は17〜18時半頃です。
通勤経路は3パターンくらいあるのですが,
全部試してみて今の経路にしました。
バスで必ず座れるのがポイント高かったです。
4/22 18時頃のデュッセルドルフ中央駅前。人がいっぱい。日も高い。
左手前の「Kamps」はチェーン店のパン屋。右の「H」マークはバス停。
ドイツの公共交通機関には鉄道(S-bahn,RB,DB),U-bahn,
バス,路面電車(Strassenbahn,S-bahnとは違うのでややこしい)
がありますが,切符はこれら全てに共通していて非常に便利です。
出発地と目的地が決まっていれば,
何で行こうがどこで乗り換えようが同一料金。これはわかりやすい。
が,切符の種類がやたらと多い。通常の片道切符の他に,4回券,
定期券(グレードが2つあり,それぞれ月と年がある),1日券,週末券,
これらにグループか,早割か,学割か,指定か,グレードアップ,
割引カードの有無等々。各切符ごとにいろいろとルールも違うので,
何曜日の何時に何人で行くかによって,同じ目的地でも
一番安く行ける切符が変わります。これもドイツ人気質なのか?
いろいろ覚えて蘊蓄たれてちょびっと安い切符買って自己満足に浸れる
私のような輩にはピッタリ。
一応時刻表はありますが,公共交通機関は時間通りには来ません。
出退勤時は10分おきくらいにバスも電車も来るので気にはなりません。
U-bahnにはあとどのくらい待つかの表示があります。
U-bahnの駅の表示。左から路線名,終点,到着までの時間。
「sofort」は「soon」の意味。最下段はお知らせ。
いずれの公共交通機関も改札は無く,車内で抜き打ちで検査があって,
有効な切符を持ってなければ罰金40ユーロを取られる。というシステム。
定期を持っていればゾーン内は常に乗り放題になるので,
急いでいる時や両手に荷物がある時等,便利です。
それから電車やバスは,乗る時も降りる時も自分でボタンを押さないと
ドアが開きません。これには未だに慣れません。
私の通勤ゾーンは片道2.5ユーロ。4回券だと9ユーロ。
私の持っているグレードの低い方の定期は月65ユーロ。
この定期には面白いルールがあり,平日19時以降と土日祝日は,
同伴の大人1人と子供2人までが無料になります。
つまり,夜と休日は家族お出かけ無料。
乗客が少なくても公共交通機関は動かさないといけないし,
出かければ金も使う。ということで,街の活性化には
良いアイディアだと思います。日本も真似すればいいのに。
先週のランチ時の職場の人との会話。
私:「ドイツの鉄道っていろいろとルールが複雑ですね。」
職場の人:「鉄道のルールは簡単さ。『時間通りに来ない』」
一同:「はっはっは(笑)」
アメリカンジョークってヤツでしょうか。そもそもドイツですが。
ここで笑えません。いや実際はその場の空気で一緒に笑ってますが。
まだまだ私は修行が必要です。
今回は長くなりました。皆様良いGWを(こちらは通常勤務です)。
2013/4/20
デュッセルドルフに着いて半月, 当たり前かもしれませんが,看板,駅,
バスの案内,スーパーの商品,レストランのメニュー等,英語併記は無く,
日本との御作法の違いも結構あるので,右側通行というのを忘れて
逆方向の路面電車に乗ったり,頼んだつもりのものとは全く違う食べ物を
出されたりと苦戦しておりますが,元気にやっております。
まだ慣れたと言うには程遠い状況ですが,2ヶ月前に船便で送った荷物も
無事着いて,生活用品も少しずつ揃ってきました。
初回ということで,今日はここデュッセルドルフの紹介を。
デュッセルドルフはドイツに16ある州のうち人口が最も多い
ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都で,人口約59万人(ドイツ第7位)。
うち約1%が日本人で,ヨーロッパで日本人人口率が一番高い町だそうです。
北緯51度で日本でいうと樺太中部くらい。って日本じゃないですね。
4月からはサマータイムで,日本との時差は7時間の遅れ。
私が着いた頃は朝7時頃まで暗く,車は皆ライト点けて走ってましたが,
最近は6時半頃から明るくなってきます。逆に夜は21時頃まで明るいです。
夏至の頃は22時半頃まで明るいのかな〜。日が長いのはいいですね。

4/19 7:20 最寄りのUバーン駅。薄暗く,ライト点けて走る車もある。
気候は札幌と同じくらい。
のはずですが,今週は最高気温が20度を超えた日が3日もあって,
東京並みでした(こんな時tenki.jpの比較機能は便利)。
どうも異常気象だったようで,
今日は晴れてますが最高気温10度(最低気温2度)の予想です。
空気は乾燥していて,湿度がかなり低いです。夏は快適だそうですが。

4/20 18:52 まだこの日の高さ。うちのそばで桜が咲いてました。
明日はドイツに来て3度目の日曜日。
家族で手始めにデュッセルドルフ市内観光ツアーに行ってきます。

2013/4/13
研究室OB,関係者の皆様,御無沙汰しております。教員の堀内です。
日本時間4/3未明に家族4人無事にデュッセルドルフに到着し,10日が過ぎました。
試行錯誤を繰り返し,どうにか操作ができるようになったと思うので,
テストも兼ねてHPを更新してみます。
この10日間にいろいろとありましたが,それは次回以降にぼちぼち書きます。
直宏君も書いていましたが,6期生を中心とした2012年度は
素晴らしい学生に恵まれ,エネルギー溢れる1年間でした。
院生含め14人というのも過去最高の人数であり,
彼等が選んだ今年の漢字「友」も,とても素敵ですね。
皆の努力の結果は,研究成果だけでなく,いろいろな形で残っています。
本当によくやってくれました。ありがとうございました。
社会に出てからも様々な困難にぶつかると思いますが,
健康と安全を第一に,周囲の者への感謝を忘れずに,
失敗を恐れず果敢に挑戦を続けて下さい。
皆のますますの活躍に期待しています!

