特別講演会

 11月13、14日に、2、3年を対象にした特別講演会が催されました。本講演会では、本学客員教授の三谷哲也先生をお呼びしたものとなっており、前職では人事部長を務めていた時の経験から、今までの講演会とは一味違ったものとなりました。三谷先生の人事側からみた価値観、学生の見え方からの話題の構成になっていたため、とても生々しく今まで以上に過激なものとなっていました。

 多くの学生はこれを通じて私たちが置かれている現状を強く思い知らされることとなり深く考えさせられる良い機会となりました。一部ではありますが私たちメンバーが感じたこと、思ったことを掲載させていただきます。

沖野 光大

 今までに授業で就職に関する様々な講義がありましたが、なかなか私の心に強く残るものはありませんでした。
これまでの講義では企業からお越しになった社員の方々が講演するということでソフトにして表現する場面が多くて、わかり辛いこと多くありました。しかし、三谷先生の講演会ではいままでのとは異なり、内容がとても直接的で過激なもので、三谷先生が現役の時代にであった学生の考えの甘さや、失敗談を分かりやすく伝えてくれました。
話を聞いていた当初は、とてもきついことをいう方で耳が痛くなるなと思っていました。しかし、時間がたち、講義が進むにつれて次々と知りたかったことを知ることができもっと聞きたいと思うようになりました。
この講演会を通じて私は、普段からの堕落した行動を一新させるため、今日より努力しないと感じました。

堀 智也

 本講演は、今まで大学で行われてきたその他のものとは少し異質で、ダイレクトにクッション無しで三谷先生の言葉が伝わってきて、近年毎年開催されていることにも納得できるものでした。三谷先生が仰った、社会人と学生との感覚の差、危機感の無さに今まで全く気付いていなかったのと、正直なところ、そもそも考えてもいなかったということに気付くことができただけでも、参加できて良かったと思います。まわりの学生もおそらく同じでありその結果として、あの講演で質問に対し手を挙げる人が少なかったのだと思います。
現在、就職難か否かについての議題が上がった時、私は皆何かしらの職に就くのだからと手を挙げませんでしたが、これは職を選ばない者の話であり、講演を聞いてその考え方がそもそもどうなのか考えさせられることとなり、目標・就きたい職・夢、が何一つなく、技術者になりたいわけでもない自分にはまさに自身のことを言われているように感じました。あくまで私の考えですが、今の10代・20代は、どの家庭でも何でもそろってしまい、楽になり、不自由を感じなくなっている時代に生まれ、新たに何かを生み出そうという意欲が欠落しやすくなっているのだと思います。であるからこそ、周囲との差をつけるチャンスであると考えて、これから行動していこうと思います。私は恥ずかしながら資料や講演中にあった、「学生や社会人として理解していなければならない事柄」を全く理解できていないような現状なので、今後は完全に出遅れてはいますが、まず知ることから始め、勉学だけでなく幅広い分野に於いて常識、知識を深めていくよう心がけます。おそらく何も夢や目標がないのは、何も知らないからなのでしょう。バドミントンの学生のお話がありましたが、まさにその通りでした。ほかにも素晴らしいお話をたくさん聴くことができましたが、その舞台にもまず上がれてすらいないことを認識し、日々の改善を図っていきたいです。

柿崎 祥宏

 私は、今回の最初に三谷先生や堀内先生がおっしゃっていた、「厳しいことを沢山言う」等の言葉を聞いて、心構えをしながら聴いていました。講演の前の問題を聴いて、自分の知識がものすごく足りない上に色々な方向への興味関心がないことが、おろそかだと感じました。
講義の中での話は、一見厳しいことを言っているが、よく考えてみると、日常的に少し考えれば分かることを、仰っていることが分かりました。今までの自分の考えがとても甘く子供のように思えました。一つ一つの言葉に重さがあり、本当の言葉を隠してきた、ほかの企業や就職活動を支援している会社などのよりも、今自分が一番欲しい言葉をいただけました。
三谷先生が、面接官をしている時の実際にあった、受験者の行動などが、自分には絶対ないとその時には思いましたが、実際その場面になったら、自分も同じことをしてしまうのではないかと、少しながら恐怖を感じました。自分がそのように同じことにならないよう、時期的にはもう遅いかもしれないが、面接練習や日頃から物事をしっかり考え、会話などにも気を使って話し、面接時などに予想外な質問などにも答えれるように、的はずれな回答にならないようにしようと思います。
講義後の有志が集まっての会談に出席させていただきましたが、いろいろな質問がある中、懇切丁寧に回答していただき、とてもありがたかったです。ありがとうございました。
ほかの学生の質問を聴いて自分の力になったものもありました、また、答えていただく時に、必ずご自身の経験に基づいて説明していただいたのが、一段と自分の中にすっと入ってくるように、解釈できたので良い経験が出来ました。

秋田 礎覧

 いままで就職の研究に対してあまり意識をしていなかったが、今回の特別講演会を聴いて就職に対しての意識が高まりました。
これまで数多くの話を聴いてきましたが今回の講演会は他とは違い、色々と厳しいことを話してくれました。入りたいと思っている企業の研究は、企業説明会に参加したりインターネットで情報を調べたりするなど、十分にやっておかないとダメだということも言っていました。私はまだ3年生だから企業の研究をしていなかったけど、早めに始めた方が良いと思いました。
先生が講演会の最初にしてきた「学生や社会人として理解していなければならない事柄」について質問では、いくつか質問してきて他の人はあまり答えられていないようだったが、私は思ったより理解できていたと思いました。その話を聞いて大学で勉強して得る知識だけではなくもっと一般常識についても勉強しておくべきだと思いました。