2005 No.8
更新日:2005年11月22日
カテゴリ:SETSUREI Online
2005年度の同窓会や大学で行われたイベント、「北海道工業大学・北海道工業大学同窓会 定期懇談会(平成17年度)」の報告になります。
北海道工業大学・北海道工業大学同窓会 定期懇談会(平成17年度)
7年前から開催している北海道工業大学との定期懇談会が、今年は11月22日札幌グランドホテルにて行われました。
本年度は大学の主催で開催され、母校支援に関する同窓会事業について意見交換が行われました。その概要は以下の通りです。
参加者
◆大学側(11名)
柴田学長、丸山学長補佐、杉田事務局長、木村企画室長、住谷企画室主任、鈴木康広企画室主任、河合企画室主任、鈴木和彦企画室主任、高村企画室主任、新田企画課長、須藤企画係長
◆同窓会側(10名)
小林会長、碇副会長、市呂副会長、須合副会長、河野副会長、瀬尾副会長、小島副会長、伊東常任幹事長、石田事務局長、菅原会計
大学からの話題提供
1)福祉生体工学科に義肢装具学専攻新設(平成18年4月開設、定員30名)
日本の大学では初の『義肢装具士(PO)』(国家試験)の受験資格が得られる養成校としての指定を受けるべく許可申請中です(11月許可予定)。
義肢装具士とは、義手や義足、装具など、身体の不自由な方や高齢者の身体機能を補助する用具の製作・調整に係る技術者です。これまでは、義肢装具士の養成校は全国に6校の専門学校があるのみでしたが、プログラミングや医用ロボット工学、制御工学等を学べる4年制大学の工学部で、最先端の工学に支えられた義肢装具学を学べることは、まさに本学の建学の精神、「ヒューマニティとテクノロジーの融合」にマッチしたものです。海外では、大学を卒業した高い技術力をもつ義肢装具士たちが、数多く活躍していることもあり、日本でも諸外国と肩を並べ研究、開発に携わる技術者の誕生が心待ちにされています。
※臨床工学技士(CE)や医療機器のエンジニアを目指すこれまでのカリキュラムは、医用福祉工学コース(新設)となります。
福祉生体工学習練の建設(平成18年2月竣工予定)
2)学習支援室のオープン
今年の4月25日から図書館1階自習室の一部を学習支援室として開設して、通常の授業のある日の昼休みと4・5講目で開設し、数学担当の専任教員や大学院生が数学に関する質問に答えたり、学習支援に応じています。
3)北海道工業大学正門前バス待合所が第12回札幌市都市景観賞を受賞
昨年11月に使用開始したJRバス「工業大学前」待合所が、平成17年度の「札幌市都市景観賞」を受賞しました。
バス待合所は公共性の高い施設であり、停留所設置時から敷地内に本学施設として待合所を維持してきました。今回受賞したものは平成13年に竣工した講義棟(G棟)とのバランスを考慮したデザイン。それでいて街の景観に溶け込むとして景観賞に選定されました。
※札幌市都市景観賞・・・・・・札幌に根づいた街並みやイベント、良好な景観づくりを目指す取組。今回は315件の中から4件が選定されました。
4)卒業者数と同窓会会員数(平成17年10月末現在)
今年3月に新たな学科(環境デザイン学科、情報デザイン学科、福祉生体工学科、建築学科、社会基盤工学科、機械システム工学科、情報ネットワーク工学科、電気電子工学科)の第1期生(868名)を輩出することができました(卒業生累計24,292名)。
※平成17年度入学生から全員加入としています。
同窓会からの話題提供
本年度の同窓会活動に関する報告
1.本年度の基本方針
「母校支援事業の継続」および「石狩地区会員の交流促進」を基本方針とし、会員サービス事業の継続的な充実を図ると共に、卒業生と学生を対象とした新たな事業展開を検討する。
母校支援事業の継続に関しては、全卒業生を対象とした大学発行証明書の代理取得、奨学金貸与、母校学生募集および就職斡旋への協力などを行う。石狩地区会員の交流促進に関しては、大学祭に合わせた同窓生交流会の実施、新学科支部の設立を含めた学科支部事業の充実を図る。
2.本年度の事業内容
1)全卒業生を対象とした証明書代理取得
卒業生に対する証明書発行の適正化および簡素化を目的とし、教務課および総務課との協議を重ねた結果、本年度4月より同窓会の非会員を含めた全卒業生を対象とした証明書代理取得サービスを始めることができた。このことにより、遠方に在住している卒業生および来学した卒業生における証明書申請およびその発送業務が改善された。
なお、今年度の4月から10月末までの非会員卒業生に対する証明書代理取得は87件あり、全取得件数の4.2%であった。代理取得費用と送料の未払い者が6名程いるものの、それ以外には特に問題なく代理取得業務が行われている。
2)大学祭への卒業生参加
◇出店展示利用チケットの発行
大学祭へ参加する卒業生を増加させること及び出店・展示学生への支援を目的とし、石狩地区に在住する正会員に対し、大学祭の出店・展示に本人または家族が利用できるチケット(\1,000クーポン)を大学祭ニュースレターに同封して大学祭への参加を促した。8,200名程にチケットを送付した結果、そのチケットを利用した卒業生は430名程であった(参加者の卒業学科などは添付資料の通り)。
発送数の5%を超える良好な利用率となったことから、卒業生を招くことに効果的であったと判断し、次年度以降も継続する予定である。
◇札幌支部総会・大学祭同窓生交流会
活動休止状態となっている札幌支部を再興することを目的とし、大学祭期間に札幌支部総会および大学祭同窓生交流会を開催した。これまで築き上げてきた職域支部的な関わりを存続させることが有効と考え、支部設立20周年を機にリスタートすることができた。なお、交流会への参加者は予定数を若干下回る80名程であった。
このOB交流会は、卒業直後のOBを招くことを主目的としつつ、石狩地区に在住している会員が家族連れで大学を訪れる機会として位置付け、さらに、会員における異業種交流につながるようなイベントとして継続する予定である。なお、交流会の飲食品は大学祭の出店から調達している。
◇機械工学科支部総会・懇親会
大学祭で恒例となっている機械支部総会・懇親会を盛大に開催した。今年度、機械工学科支部は精力的な組織強化を図っており、同窓会の基盤となる学科支部として躍進しつつある。その重要イベントとなる総会・懇親会には120名程の卒業生が参加した。
なお、次年度は札幌支部と機械工学科支部との合同で親睦交流会を開催する予定である。
3)地域交流の活性化
関東圏における卒業生交流を推進するため、昨年度の土木・建築OB会に続いて、本年度は電気・応電・福祉OB会を11月5日に東京で開催した。OB会には小林会長、小島応電支部長、10名程の母校教職員および70名程の現地卒業生が参加した。電気・応電・福祉として初めての東京OB会であったこともあり、参加者には大変好評であったようである。
今後は、この2年の東京開催OB会を機に、東京支部に学科分科会を創設するなどによって、全学科の卒業生が所属する東京支部を構築したいと考えている。
4)母校学生募集の支援
母校の学生募集を継続的に支援するため、次のことを行ってきた。
◇KODAIセミナーの開催に合わせて地域懇話会を9/10に開催し、学生募集および就職支援をPRする機会を設けた。参加者は5会場で計76名であった。この懇話会も4年目となり、母校教職員と地域卒業生との交流イベントとして定着したことから、その内容をさらに効果的なものに改善すべき時期にきているものと考えている。具体的には地域懇話会に合わせて支部総会・懇親会を開催し、工学技術の新しい情報を伝えるための講演会などを参加する教員にお願いすることを考えている。
◇各種イベントに参加した卒業生に対し「大学案内」や「コラボ」などを配付した。この1年間の配付数は同窓会報の発送時に7,000部程、学科支部および地域支部イベントで300部程である。同窓会子女入試案内も7,000部程発送し、同窓会子女受験を広報した。さらに、本部・支部の総会にて大学広報DVDを上映すると共に必要に応じてそのDVDを配付した。
※昨年度まで2年間行ってきた母校視察会は、諸般の事情により本年度は休止したが、次年度に向けては卒業生高校教員や工高出身卒業生を招いた工学研究会のような会合および懇親会を入試部と連携して開催したいと考えている。
5)その他
◇証明書の代理取得、ニセコ山荘利用および子女受験料補助については、添付資料の通り推移しており、何れの業務も昨年並みの利用数である。
◇新学科卒業記念として、協学会と合同で卒業記念品(名刺入れと手帳ケース)を昨年度3月および今年度9月の卒業生に贈呈した。今年度3月の卒業記念品に関しては今後、協学会と協議して決定する予定であるが、卒業生に対する記念品贈呈は継続する予定である。
◇同窓会における本年度の年間行事は添付資料の通りであり、概ね計画通りに実施している。なお、同窓会の長期的な運営財源確保の目的から、次年度より機械・経営の1期生に対し会員サービス継続会費\20,000を追加徴収することになっている。