2003 No.6
更新日:2003年10月03日
カテゴリ:SETSUREI Online
2003年度の同窓会や大学で行われたイベント、「北海道工業大学・北海道工業大学同窓会 定期懇談会 (平成15年度)」の報告になります。
北海道工業大学・北海道工業大学同窓会 定期懇談会 (平成15年度)
2003年10月3日(金)18:30~21:00、札幌グランドホテル「青雲の間」において大学との定期懇談会が大学の主催で開催されました。
懇談会は、柴田学長による主催者挨拶から始まり、次いで同窓会から小林会長の挨拶が行われました。参加者の紹介を行った後、昨年度の定期懇談会において大学へ申し入れた要望事項に対する検討結果について一ノ宮企画室長から説明され、検討結果に対する意見交換が行われました。
続いて、同窓会からの話題提供に入り、小林会長から本年度の事業報告および現在検討中の事業に関する説明があり、各事業内容に関して参加者の意見交換が行われました。
参加者
◆大学側
柴田学長、丸山学長補佐、舟根事務局長、一ノ宮企画室長、川上企画室主任、木村企画室主任、
石田企画室主任、大竹企画室主任、高村企画室主任、奥野企画課長、須藤企画係長
◆同窓会側
小林会長、市呂副会長、濱谷副会長、小島副会長、河野土木工学科支部長、
伊東常任幹事長、谷口事務局長、木内会計
昨年度に同窓会から要望した事項に対する大学の検討結果(要約)
1.大学と同窓会との連携強化について
大学側として同窓会の重要性を再認識し、地域懇話会および母校視察会の実施に協力し、積極的にその連携に努力したいと考えている。
2.同窓生の子女入学について
同窓会が主催している地域懇談会および母校視察会などを通して、今後も継続的に本学の現状や入試制度等を分かりやすく積極的にアピールしていきたい。
同窓生子女入学の優遇処制度については、現状の同窓会子女入試に対する認識を深く持ち、その内容の再検討を含めて慎重に取り扱いたい。同窓会としても子女入試制度の利用を推進して欲しい。
3.同窓会Webの充実について
HP充実のために、大学としても教員に積極的な協力をお願いする。また、情報の重複や混乱を防ぐためにも、同窓会との連携を図りたいと考えている。
4.同窓生の表彰制度について
同窓会との連携を図りながら、対象となる事例が発生した場合に検討したいと考えている。
5.工大好き学生を支援する制度について
今年度から「夢プロジェクト」が始まり、学生が自由な発想で自ら企画・立案したプロジェクトを大学として支援している。このような企画は今後も継続的に実施したいと考えている。
6.インターンシップ制度について
学生の学外研修制度は既に存在しており、各学科における必要性に応じて実施可能である。
7.生涯学習に関して
大学側で開催する講演会等で同窓生にも有意義な内容の場合には、同窓会事務局を通して積極的に広報したいと考えている。
大学から同窓会へ要望したい事項(※印は同窓会の即答内容)
1.継続的な学生募集広報について
今後も会員子女、知人子息が、本学を受験していただけるように、継続的な学生募集広報に対する協力をお願いしたい。
※同窓会では、地域支部との連携を図りつつ、今後も継続的に学生募集広報に協力する方針である。
2.本学の教育活動に関する意見集約について
本学の教育内容や改善点について、同窓生の意見・要望を集約して、同窓会から大学に対して提案して欲しい。
※この件は、昨年度に大学から依頼されている要望であり、同窓会としては、新8学科の新年度シラバスを基に、関連分野の業務に携わっている同窓生の意見を取りまとめ、次年度に大学へ報告する予定である。
3.大学行事への積極的参加について
大学祭等のイベントに同窓生も積極的に参加し、大学との繋がりを強化して欲しい。
4.就職に向けてのアドバイスについて
同窓生(社会人)の立場から、在学生に向けての就職の現状や就職活動についてアドバイスをして欲しい。
※同窓会では就職座談会の他にも、同窓会の支部が主催している「在学生とOBが集う会」「学生対象の設計コンペ」「教育実習生の激励会」などを通して、大学との繋がりを大切にすると共に、学生への就職アドバイスも行っているが、今後もこのようなイベントを充実させるようにしたい。
5.同窓会のネットワーク強化について
規約改正に伴う会員の拡大が実施され、今後更なる同窓生のネットワークの強化と活発な活動を期待している。
※30年を経過した同窓会として更なる飛躍を考え、現行の会員枠を拡大すると伴に、諸制度の整備を行ってきた。今後は、地域支部やクラブOB会などを活性化させることを重点的に考えたい。
6.キャンパス情報システムの構築に伴う提案について
卒業生情報を大学と同窓会で共有することに関し、プライバシーや個人データの流用に留意し、有効活用する方法を提案して欲しい。
※同窓会では、現在、同窓会および大学の諸活動を積極的に支援するために有効な会員情報管理体制を整備しつつある。データの機密保持と有効活用に関しては、今後、大学と協議して検討したいと考えている。
7.学費の貸与制度について
学費未納等で修学の継続が困難な学生に対して、学費の貸与制度を検討していただきたい。
※他大学同窓会における奨学金制度などを参考にして、同窓会として有効な奨学金制度を検討している。この制度に関しては、大学との慎重な協議を重ねて検討したいと考えている。
同窓会からの話題提供(本年度の事業報告)
1.母校視察会および地域懇話会の開催について
・地域支部およびOB高校教員に対し、新たな教育内容を具体的に理解して頂くことを目的とした母校視察会を6月に開催し、約100名が参加した。視察会は、学長を初めとする多くの教職員の協力が得られたことにより、同窓生に対する大学、PRの良い機会になったと考える。
・8月に地域懇話会を6地域で開催し、約100名が参加した。今年の懇話会は、昨年度よりも規模を縮小して実施したが、一部地域ではPCプロジェクターを用いた積極的な大学PRが行われた。
・地域支部では若手参加が少ないことが課題になっているので、今後は地域へ就職した会員の情報提供を本部から行うような体制を整えたい。
2.同窓会賞の表彰式と記念講演
・昨年度に創設した同窓会賞の授与式および記念講演を定例総会に合わせて実施した。受賞者の講演は、会員にとっても貴重な機会となり、総会に付随したイベントとして適切であった。次年度は多くの参加者を募り、大学関係者も招待して開催する予定である。
3.学生活動助成、学生との交流事業
・昨年度に制定した学生活動助成を7月に実施し、8団体に対して5~10万円の活動金を支給した。今年は初年度だったので広く募集しなかったが、次年度は予算を増やして助成する予定でいる。なお、助成団体の活動内容は、年度末までに同窓会WEBに掲載し、同窓生へ広報する予定である。
・同窓会では次のようなイベントを開催し、学生支援や学生との交流を行った。
1)機械工学科支部と東京支部では、研修旅行先(東京)でOB懇談会を開催した。
2)建築工学科支部では、学生対象の設計コンヘを開催し、学生を表彰すると共にコンペ案の書棚を学科へ寄贈した。
3)土木工学科支部では、学科が開催する都市デザインコンペを講演し、学生を表彰すると伴に親睦会を開催した。
4)応用電子工学科支部では、OBと学生が集う会を開催した。
5)函舘支部では、函館工高で教育実習する学生を対象にした激励会を開催した。
4.会員情報システムの更新
・同窓会および大学と諸活動を積極的に支援するために有効な会員情報管理体制を整備することを目的とし、現状の名簿管理システムの機能を拡張した会員情報システムを導入する。
・地域支部や学科支部のイベント開催、ゼミやクラブなどのOB会開催を推進するためにも、同窓生の諸情報を同窓会本部で適切に管理し、必要情報を随時提供できるような体制を強化する。
・大学が進めているキャンパス情報システムとの連携による効率的な情報共有を図り、大学が求める同窓生情報を適切に提供できるようにする。
・会員の同窓会利用実態(証明書取得、山荘利用、イベント参加など)を分析できるような情報管理を行い、分析結果を今後の事業展開へ活用する。
5.会員枠拡大に関わる会則変更
・同窓生の更なる飛躍を考えて会員枠を拡大し、長期的な財源を安定させるように会則を変更した。
・退職した教職員の会員継続を可能にし、3年次以降退学者の加入も可能にした。さらに、30年を経過した正会員への追徴金とサービス継続などを明確にした。
6.既存6学科からの改組記念事業の検討
・同窓会にとっても大きな節目となる既存学科廃止に関わる記念事業を具体的に検討したい。今年度中に具体的な内容を検討する予定である。
7.その他の事業
1)同窓会のWebサイトをリニューアルし、大学および同窓会の行事報告などを随時掲載するとともに、住所変更や各種サービス申込みをWeb上から行えるように変えつつある。また、Webの作成に学生が参画することも進めている。
2)同窓会活動の広報を充実させるため、父母向けの広報誌“雪嶺”を作成し、親交会を通じて送付する予定である。
3)永年勤めて退職される教職員に対し、御礼の記念品を贈呈する予定である。
4)同窓会会員名簿を次年度に発行するため、今年から会員の住所確認調査を始めている。
5)証明書の代理取得は、年々増加していることから、業務の一部を機械化などによる効率化を進めている。
6)上記以外の業務に関しては例年通り継続しているので、その内容は省略する。
同窓会の検討段階の事業計画(要点のみ記載)
1)奨学金制度の創設に関して
・学業成績が優秀でありながらも経済状態の急変により母校を卒業できない学生を支援する制度の創設を検討している。
2)母校学生募集への支援事業に関して
・会員への学生募集広報を効果的に行う方法について検討している。
・母校支援に積極的な会員による戦略的な活動方法について検討している。