EagleからCirtcuitCAM

Eagleは最新の5.6を使ってみました。海外では割と標準なので、*.brdファイルからCircuitCAM上へのインポートができると楽だなぁと思いやってみました。イーグル、イーグル、といってると、ビーグル38を思い出す。CircuitCAM側にはPCBE同様に@Eagle.catという設定ファイルがあります。*.gpi,*.dri,*.drd,*,*.bot,*.topという拡張子を読み取るようです。外形は見当たりませんが個別にインポートできそうです。これらの拡張子のファイルをEagle側で吐き出させるような設定をみつけます。

Eagleでの作業

出た当初、一ヶ月くらい使ってましたが、部品パーツが海外製ばかりでイマイチかなぁということでしばらく使ってないので、操作等忘れました。上の拡張子はデフォではないようなので設定ファイルを作ってココにアップする方向です。とりあえずできました。ココを参考にしました。

コレをC:\Program Files\EAGLE-5.6.0\camのフォルダにコピーしておく。

ガーバー出力、ホール出力

  1. Eagleを起動し、基板ファイル(xxx.brd)を開く。

  2. Runボタンを押す。
  3. drillcfg.ulpを選択。

  4. Drill Configurationが開くので、そのままmmでOK

  5. 確認が出る。このままOK

  6. *.drlファイルを保存させられる。ファイル名を覚えておく。ファイル名はココではusbboarduino.drlに勝手に付けられた。

    いったん小休止

  7. Eagleを起動したときに現れるControl PanelのCAM JobsのCircuitCam.camをダブルクリック。ない場合は上を読む。

  8. このような画面が現れる。

  9. Drillsタブをクリック。

  10. 左中央のRackボタンで先に作った*.drlファイルを選択する。

  11. 左下のProcess Jobボタンを押すと、ガーバーデータとホールデータが出力される。

  12. Eagleでの作業はこれでおしまい。

CircuitCAM上でのインポート作業

Eagleで出力したガーバーデータとホールデータをCircuitCAMで読み込む作業をする。

  1. CircuitCAMLiteを起動する。
  2. ファイル→新規作成→@Eagle.cat

  3. ファイル→インポート。

  4. ctrlで複数選択するとうまくいかないので一つ一つもってくる。まずはtopレイヤー(部品面)を行う。拡張子は*.top

  5. こんなかんじになる。

  6. 次はbottomレイヤーをインポートする。上記を繰り返す。拡張子は*.bottom

  7. こんな感じになる。

  8. 次に外形レイヤーをインポート、上記と同じ操作。拡張子は*.outline

  9. ここでどのレイヤーにするか尋ねられるので、BoardOutlineを選択してインポートボタンを押す。

  10. こんな感じになる。

  11. 最後に孔データをインポート、上記と同じ操作。拡張子は*.drd

  12. インポート終了。たぶん

ここまでできれば、あとはPCBEのインポート操作とおなじく、外形をつくったり、ラブアウトをしたりでBoardMasterデータを出力しておわり。

感想

オープンハードウェアが世間で言われ続けて早10年くらいですかね、基板加工機が広まってくれたおかげで昨今理想にほぼ到達したんじゃないでしょうか。世界で公開されているEagleファイルをとりこんでコピー?して遊べる時代ですよ。イイ時代だなぁ。

ちなみに上の例はブレッドボード版Arduino互換である。このサイトは昔から刺激的でTB303とかかなり波長があってる人。

ところでこの例は両面でかなりの数のスルーホールをなんとかしないとならない。いっこいっこ手作業でやることになるんだけど、なんか折角の基板加工機なのに余計な手間が増えた感じだ、やっぱり無理矢理でも片面で設計してほしい。


takasi-a(at)hit.ac.jp