■アルバム日記
 └7月の記録-講演会 地方都市行政の現在~建築家になろう~(2006/07/04)

7月4日に講演会「地方都市行政の現在」が開催されました。
講演者は北海道日高市庁舎に勤務されている木本晃さん。物事全てにおいて『向上心』をもって取り組むことの大切さを熱心にかつ、切々と語って下さいました。常に向上心をもち大勢の仲間(現場・設計に携わる人々)とともに作業する中で、自分はいかに分かりやすくイメージ[自分の世界]を伝えることで、実社会では段取り・総合的な視野で物事を見定め、色々な人々が円滑に作業できるよう各役割をこなしながら1つのプロジェクトに取り組むことが重要なのだと語って下さいました。

-たかが建築家、されど職人-

建築家にあこがれ続けています。
自分なりのこだわりがあり、ゆずれない美意識があること
できてもしないプライドと、できるように工夫する向上心を忘れずにいたいと思ってます。

建築とは地域や時代の「あたりまえ」を形にすること
あたりまえを見抜く力を養いたい。

建築はひとりでは建てられないから、そして多くの人の力を借りるために
きちんと「思い」を「言葉」に変えて「伝える」努力が必要です。

商人のくに、職人のまち
職人らしくありたいと願っています。
納得いくまで仕事に手間をかけること
恥ずかしい仕事をしないための環境を整えること、努力を惜しまないこと
きちんとした段取りを忘れないこと、自分の力を見極めること
どんなことからも学ぶことはあるものだと自分に厳しくいきることです。


-建築を楽しもう-

世の中の仕組みが大きく変わろうとしています。そのこと気づかなければなりません。
建築家は時代の流れに敏感であらねばなりません。なぜなら、時代の求めているものを形にすることが建築だからです。新しい暮らし方、仕事の仕組み、社会のあり方を形にするのが建築だからです。少なくとも私はそう考えています。

いろいろな地域があっていいし、いろいろな暮らし方があってもいい。しかし、いつまでも今の暮らしがあたりまえだと思い続ける必要はありません。新しい技術、新しい製品、新しい考え方がいつもある。もちろん守るべき風土、残すべき習慣もあります。何ができるのか、どうするべきなのか、どの程度のものが適当なのかを判断するのがそれぞれの専門家の仕事です。地域のあたりまえだと思われている暮らし方を見直すこと、あたりまえを見つけるのあ建築家の仕事です。

建築を建てたい人がいるから建築家が必要なのではありません。地域の魅力を増すための専門家を建築家です。住んでいるまちの居心地を良くするのが建築の仕事です。必要な建築を建てたいと思わせること、どんな建築がいいのかをわからせること。地域や時代のあたりまえを見つけること。時代の流れを読み解き、求められる技術を学び、提案を続けていきたいと思います。
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