ブックタイトル北海道科学大学 建築学科作品集 2018

ページ
26/32

このページは 北海道科学大学 建築学科作品集 2018 の電子ブックに掲載されている26ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

北海道科学大学 建築学科作品集 2018

25『大地の謂』南嗣美.作晶コンセプ卜前世紀の建築、都市建設の大部分は、機能主義を狭義に解釈し成されたと言うことは、大胆ではなかろう。そこでは、コルビュジェやミースの建築に見る豊かな機能主義は極色し、その抜け殻である効率、生産性、性能確定性の追求に終始する留まる狭義の、いわば貧しい機能主義が、席捲した。結果、自然と人工は、境界が引かれ対立するものとなり、自然のゆらぎ、ざわめきは、忘却された。「鏡」のように自然を映し、「ものさし」をあてたように地形を顕在化する、自然と建築の運動性を苧んだ本来の関係性を追求するとともに、近年自にする埋葬儀礼の形骸化による人の死を扱う空間の貧困化を救うべく、北海道が有する雄大な大地と豊かな自然を背景に、故人を弔い埋葬するための場を構想する乙とで建築のあるべき姿を凝縮的に具現化することがこの修士設計の目的である。26