モエレ沼公園 地球温暖化やゴミ問題など環境に対する問題意識が高まる今日。 |
〜ガラスのピラミッド〜 公園内に入り,まず目に飛び込んで来るのがガラスのピラミッド(愛称「HIDAMARI」)である。「大地の彫刻」モエレ沼公園のシンボルとなる建物である。 ガラス張りの表皮は愛称の通り,建物内に太陽光を存分に取り込む。その時,骨組みの影が内部に降り注ぎ,中にいる人々はたくさんの線に囲まれる。 館内には休憩所となるアトリウム「イサム・ノグチギャラリー」や文化活動のためのスペース,レストラン,ショップなどのサービス施設等があり,公園全体の拠点となっている。 機能としては冬に振った雪を溜め,夏にはその雪を冷房のために使用するなど,環境への配慮も考えられている。 |
〜サクラの森〜 ガラスのピラミッドから東の方向に,およそ3000本の桜が植えられている森が広がっている。 |
〜プレイマウンテン〜 ピラミッドや古代の遺跡を思わせる「プレイマウンテン」は高さ30mというインパクトと人を集める求心力を備え合わせている。 |
〜テトラマウンド〜 テトラマウンドは四つの面をもつ三角錐と芝生の小さな岡で構成されている。 |
〜ミュージックシェル〜 ミュージックシェルは半球の建物と前面の直径15mのステージによって構成されている。 ステージには空間を区切る天井や壁がないため開放感のある空間になっている。 |
〜まとめ〜 これらモエレ沼公園に共通しているものは「山」であると思う。遊具や彫刻,ガラスのピラミッドなど大小様々な「山」は,本来の自然の大地の姿を象徴したものと考えられる。そんな自然の大地の中に森や緑が生茂り,川や湖は潤いを与え,自然の力強さ・本来あるべき姿を表現したものに感じられる。このモエレ沼公園は「大地を刻む」ということを表現した イサム・ノグチの傑作である。今回の見学で私たちは,イサム・ノグチの情熱や構想の一部分を,私たちなりに解釈できたであろう。 |