今年のテーマは折紙

私たちの日常でとても身近な素材の1つである紙を加工し、
人が乗ることができる構造体を造り、
「紙を加工することで人が乗れてしまうぐらい強い構造体ができる」
ということを乗ってもらうことで実感してもらうことを意としている。

構造体は、ハニカム構造という形式を用いている。

ハニカム構造とはhoney combと表記することからも
蜂の巣がモデルになって生まれた構造形式で、数多くの六角形で構成されている。

紙で六角形の筒を作製し、敷き詰めることでハニカム構造を形成している。

平面状の紙では耐力を持たない「紙」でも「折る」という行為を加えたことで
人が乗ることができてしまうことの不思議さから
構造体が身近なものだと感じてもらいたい。





  

一見してランダムな配置が空間の不思議さを強める




アクリル板を用いたことで構造が強調されている



ハニカム構造を製作した経緯

今年のプロジェクトは「日常の中で接する身近なものを素材を使って、建築を多くの人に知ってもらいたい。」そこから始まった。ポイントは2つ、

日常の中で一番身近にある素材は何だろうか? 多くの人に建築を感じ知ってもらうにはどうすればいいのか?の2つについて検討を行った。

「素材」の検討では「石、紙、木、布、針金」などなど様々な素材が挙げられ、その中でも一番容易に入手することができる「紙」が選択された。「知ってもらう」の検討では「乗る」という体験する行為に、それが可能となる構造体が求めたれた。様々な実験と検討を重ねた結果、その中から選ばれたのがハニカム構造が求められた。

ハニカム構造は多くの六角形で形成されしき詰まっているということで強い耐力を持った構造であり、誰にでも単純な行為で簡単に作製できる反面、紙が素材であっても人を乗せることができるぐらいの耐力を得られることから、今回の 学祭プロジェクトにすごく適した構造体となっている




走り回っても潰れない




座って休憩もできる



学祭を終えて

学祭期間中、多く方が訪れて、怖くて乗らずに帰った人や走り回っている子供、真剣に見てくれた人など、たくさんの人が驚いていた様子などを見守りつつ私達も楽しませていただいた。予想以上の好評で展示を終えられただけでも満足だったが、人気投票で一位をいただいたことは予想外のサプライズだった。このことを来年の学祭にもつなげて行きたいと思った。



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